心を落ち着かせたいときに使いたいお香。
日本の薬草をブレンドしたジャパニーズハーブティーブランド「今古今」が、お茶の時間をより豊かにするための新商品としてお香2アイテムを発売する。
■インセンスブランド「東京香堂」らとコラボ
「今古今」は日本の野草・薬草を使ったハーブティーブランドとして、日本の古来から続くお茶の知恵を「今」の生活に提案する商品を展開してきた。
茶道の静謐な空間作りの結界として香が焚かれるなど、心を鎮め茶を愉しむ時空に「香」は切り離せない大切なアイテム。
日本では仏教伝来と共に香木を焚く文化が広まり、白檀や沈香などの香木を原料にした線香が作られるようになった。もう一方で、日本人にとっては仏教伝来以前から八百万の神々を祀る神道とともに親しんできた植物の香りがある。
今回、「今古今」はそのような日本人の霊性や神事と結びつきの深い「榊(さかき)、真菰(まこも)、檜(ひのき)、茶の木、蓮」などの薬草を原料に、日本人にとって「古くも新しい」日常生活の中で心を切り替える小さな「儀式」のための香りを作ることを試みた。
お香はそれぞれ、日本と西洋の伝統技術を融合させたインセンスブランド「東京香堂」(線香)、お香と水引アートを手掛ける「香紡縁 kou-bou-en」(塗香)、アーティスト久村卓氏(香立て)との出会いによって誕生したコラボレーション商品だ。
■「今古今」お香の特長
一般的に線香は伽羅・沈香・白檀に代表される「香木」といわれる素材を使ったものが最上とされている。
今古今では「日本で古来から使われてきた薬草」をテーマにお茶づくりをしてきた経緯から、香木を主体とせず、薬草の中でも特に日本人と関わりが深い在来種植物を使ったお香の開発を試みた。調香師・香司と共に、どこか懐かしく霊性が呼び醒まされるような香りをコンセプトに調香している。
高級なお香原料とされる伽羅・沈香は絶滅の恐れがある植物でもある。今回の素材のうち、線香の原料は100%国産材の植物生体水が抽出されたあとの副産物を使用(塗香は一部その他原料を使用)。素材を使い切り、また包装材にも極力プラスティックを使用しないエシカルな商品作りを目指している。
お香の原料としては初めての試みとなる原料を多く使用しているが、香りを組み立てる専門家である調香師と香司(お香作りの専門家)によってバランスよく調香。これまでにない、しかしどこかで出会ったことがあるような不思議と懐かしい香りに仕上げた。
Incense Stick 「空 Ku」の価格は、香立て・布製袋付き税込み3,960円、付属品なしは税込み2,860円(内容量約7cm×20本入)。
Powder Incense 「風 Fu」の価格は布製袋付きが税込み2,750円。
和の香りに癒されてみては。
(Yuko Ogawa)