何もない町の日常は、そこを訪ねる人にとっては非日常。
■しもかわの日常をおすそわけ
SDGs未来都市北海道下川町で新しい旅のカタチを提案している『ぐるっとしもかわ』。
セルフビルドした宿泊施設「A-frame cabin iwor(エーフレームキャビンイウォロ)」の、ローカルツアー付き宿泊プランを10月22日より開始。
テーマは「しもかわの日常をおすそわけ」という完全オーダーメイド型ツアーを始める、『ぐるっとしもかわ』代表の大石陽介氏は、下川町の魅力をこう語る。
東京23区と同等の広さをもつ下川町は、9割が森林というだけでなく、人口は渋谷のスクランブル交差点の一度の通行人ほどです。
目立った観光地もなければ、JRの停車駅もありません。でも、ここに暮らす人々は、森と共に歩み、持続可能な暮らしを体現しています。
自分の手でつくる暮らしが確かな暮らしとなり、その暮らしを求め人々はしもかわへと集まってきます。ここで暮らす日常こそ、このまちの魅力です。
そんなしもかわの日常を少しでもおすそわけしたいと強く思うようになり事業をはじめました。
■セルフビルトした「A-frame cabin iwor」への想い
大石氏がセルフビルトした宿泊施設「A-frame cabin iwor」。ここには大石氏の想いが詰まっている。
しもかわならではの森林の景色を三角で切り取れるようA-frame工法を取り入れ、自分の手でつくることでさらなる魅力へと変えたいと思いセルフビルドを決意しました。
図面から製作、建具まで町内外の方々の協力を得ながら半年以上かけ完成させました。
森林のまちだからこそめぐみを余すことなく有効活用するゼロエミッションの理念のもと、規格に合わないような地域材を活用したり、炭焼き時の副産物である木酢液に木材を漬け込み、防腐・防虫効果のある外壁材へと仕上げたりと、カスケード利用にも力を入れました。
「A-frame cabin iwor」の建物内には、下川町の作家や事業者が制作した精油やアロマオイル、木工品や陶芸品を取り揃えた。また、季節によって直接地元農家から仕入れた旬の野菜やしもかわ生まれの小麦で作ったハード系のパン、酪農家手作りのチーズなどを詰め合わせた朝食セットを準備するとのこと。
持続可能なSDGs未来都市・下川町の魅力を堪能できそうな完全オーダーメイド型ツアー。地元の人との交流の機会も生まれそうで、普通の旅では味わえない、自分の住むエリアではない町の日常を垣間見ることができそうだ。
1日1組限定の1棟貸しローカルツアー付き宿泊プラン
予約開始日:10月20日(水)〜
料金:(1泊2名)44,000円(1泊1名)33,000円 ※五味温泉入浴券付
予約:https://www.gurutto-shimokawa.com/stay
(冨田格)