クリスマスや年末に、ご馳走の主役となる肉料理。
創業70年、金沢の老舗和牛専門店「NIKUO 中谷精肉店」が10月23日(土)、店舗規模拡大のため金沢市神宮寺に移転オープン。3代目の新たな挑戦がはじまる。
■和牛の一頭買により希少な部位も提供
NIKUOは、昭和25年(1950年)に古都金沢・ひがし茶屋街のすぐそば「森山」で創業した国産和牛専門店だ。
創業時から一貫して品質本位。2代目、中谷勝幸氏の時代には、食の安全基準の変化やスーパーの台頭に押されるといった背景がありながらも、A4・A5ランクの国産和牛にこだわり続け、「いいもの、美味しいものを適正価格で」というモットーを守り続ける姿を徹底している。
それを継ぐ3代目の中谷明博氏は、2011年より3代目として店を切り盛りしている。2016年2月には、昔ながらの肉屋「肉の世界館」から、現代的で外国の“ブッチャーショップ”のような「NIKUO 中谷精肉店」とリブランドし、リニューアルからわずか5年で売り上げを3倍へ拡大した。
「ホルモン」は一般的に劣化が早く、市場に出回ることが少ないため、生(なま)で直接購入できる店は多くない。同店の牛肉は「和牛の一頭買い」で仕入れたものを店内で切りつけを行っているため、焼き肉用の部位が15種類以上、ホルモンも約10種類と、希少な部位も余すことなく提供している。
さらにオンラインショップの開設により、日本全国の人々に安心安全の美味しい肉を提供できるように。現在ではギフト利用が多く、特にローストビーフは同ショップでの人気商品だ。
■新たに生まれ変わるNIKUO
今回の新店舗では、ソーシャルディスタンスを確保できるよう設計された広い店内で、安心して買い物が可能。店舗中央に大きく設けられたオープンキッチンは、来店者からも中の様子が見えるようにつくられており、「安心・安全・清潔」であることを実感できる。
熟成肉や焼肉用の部位を15種類以上取り揃えているほか、フレンチシェフ伊藤篤史氏が手がける豚ロースカツサンドなどのデリメニューも販売予定だ。
さらに、コロナ禍における時短調理に貢献する「スパイス事業」を強化。自宅で過ごす時間が増加し、家事の中では特に「食事の用意」への負担が増加傾向にある。スパイスは、食べる前にかけたり、かけて調理をするだけで「ごちそう」に変えてくれる優れものだ。
時短調理に貢献するオリジナルスパイスを今後、20種類以上発売予定。スパイスを使った惣菜品を販売することで、ウィズコロナにおける需要にも対応する。
また、スタイリッシュなオリジナルの保冷バッグを販売し、エコバッグの使用を促したり、包材に紙の袋・紙のトレー・木の紐を使い、プラスチック製品を極力使用しないよう環境に配慮した取り組みも実施。同社が運営するNIKUO CIRCUS(ニクオサーカス)で製造販売する、地元農家で生産する規格外の野菜を使った冷凍のお惣菜も販売している。
自宅でも簡単にレストランの味が楽しめるスパイスは、ギフトにも良さそうだ。
NIKUO 中谷精肉店
所在地:石川県金沢市神宮寺 2-16-25
https://nikuo.jp
(Goto)