江戸時代から続く東京水道400年の歴史を知る機会。
東京都水道歴史館では、毎年秋に開催している「東京文化財ウィーク」にあわせて、同館が所蔵する東京都指定有形文化財(古文書)の『上水記』の一般公開を行うとともに「上水記展・水道歴史展」を開催する。
■『上水記』制作のきっかけなど紹介
『上水記』第2巻玉川上水元絵図并諸枠図(部分)
今回の上水記展は、「完成二三〇年『上水記』誕生」をテーマに、1791年の『上水記』の完成から230年を迎えるのを記念して、その制作のきっかけや執筆開始から完成に至る経緯を江戸上水のあゆみと合わせて紹介する。
恒例の『上水記』の原本展示の縦135.5cm、横514cmに及ぶ第2巻「玉川上水元絵図并諸枠図」には羽村取水堰が精緻かつ鮮やかに描かれており、見応えがある。
また、同時開催の水道歴史展では、1901年の神田・玉川上水廃止から120年経った今年、明治時代にも引き続き東京市民の生活を支えた神田上水・玉川上水について、その興味深い歴史を振り返る。
歴史好きにはたまらない時間だ。
催事名:「上水記展 完成二三〇年『上水記』誕生」、同時開催「水道歴史展 明治時代の神田・玉川上水」
入場料:無料
会 期:10月30日(土)~11月7日(日)
会場:東京都水道歴史館 3Fレクチャーホール
(IKKI)