日本を代表する、ものづくりのトップが集結「SOEN DESIGN MUSEUM」開催

同じかたちを異なる素材で展開するという、日本のものづくりによるプロダクトが展示される。

アエテが企画・運営する「双円(そうえん)」は、多くの工芸メーカーと共に日本の産業発展にチャレンジしているブランドとして、Crafting Japan主催の「Crafting Japan CROSSOVER 2021 」に誘致された。国の登録文化財「堀ビル」にて、「Material & Technique」にフォーカスした特設展示会を2日間限定で開催。

■日本の「ものづくり」
​「ものづくりはどうやってスタートする?」「どのような過程を経てつくられる?」SOEN DESIGN MUSEUMは、そのような素朴な疑問が解決する場かもしれない。

双円は、共通の“かたち”をもとに、異業種・異素材で“ものづくり”を展開するブランドだ。展示会場には、双円に参加している全6社の全アイテム、計52個の器が勢揃い。

素材は全部で、「錫、ガラス、磁器、ステンレス、プラスチック、欅」の6つからなり、各素材のプロが同じ図面を共有し、同じ形で器を製造している。スタッキングすると高さが揃う、収納も見た目もデザイン。

■各素材ごとのものづくりを紹介
今回、「Material & Technique」というテーマに沿って各素材ごとのものづくりを深堀りして伝えるため、特に双円参加メーカー6社をクローズアップして紹介。

日本の文化・産業を牽引するトップメーカー6社のものづくりに対する想いと、その想いをのせたプロダクトを肌で感じられよう、各素材ごとの展示をし、映像でそれぞれのものづくりの現場の様子を流している。

普段見ることのできない製造に使う砂型や治具といった職人の道具から、デザインの検討に使った3Dプリンター製の試作品や図面なども用意。材料に使う金属のインゴットやプラスチックの原料などから、職人が毎日使う道具まで、惜しみなく展示。

どのような素材が、どのような道具を経て、どのような業(わざ)によって製品に変わっていくのか感じられる展示となっている。

場所:堀ビル(東京都港区新橋2丁目5−2)
期間:10月15日(金)〜16日(土)
特設サイト:https://soenmuseum.studio.site

また、オンライン上ではミュージアムショップを開催し、ここでしか手に入らない特別なセット商品が期間限定で販売。

金沢箔で有名なゴールデンバロールの協力のもと、銅箔をあしらった双円の器を10月15日より期間限定で受注販売する。

■Crafting Japanとは

Next Value Upをコンセプトとし、日本全国の「工芸」「食」「観光」を横軸に一気通貫で融合させ、独自のクリエーションによって新たな価値へと再編集し、 現代に残る日本各地にあるものづくり文化を持続可能なかたちで次世代につなげている。

“日本を文化芸術の最先端発信国にする”というビジョンのもと、全国のヒト・モノ・コトが集結する場をつくり、世界へ発信するべく活動をしている団体。

■双円とは
日本のものづくりの各カテゴリーを牽引してきたつくり手と共に、かたちはもちろんブランドそのものをシェアすることで、既存のブランドの枠を超えた新たなものづくりの「プラットフォーム」を展開。現在のライフスタイルにあった、日本の伝統工芸の愉しさや美しさを提案している。

普段では見ることのできない、日本のものづくりの真髄を体感しよう。

CROSSOVER 2021 イベントサイト:https://www.craftingjapan.jp/crossover2021
双円公式サイト:https://www.soen-japan.jp/

(田原昌)

※開催状況が記事の掲載時と異なる場合があります。ご利用時には公式HPなどで最新情報のご確認をお願いします。