作家推薦作品も登場!東京創元社の「復刊フェア 2021」今年も開催

秋に夜長にじっくり読みたい本が集合。

東京創元社の「復刊フェア 2021」が、今年も充実のラインナップで全国の書店にて開催中だ。

■ファン待望の東京創元社「復刊フェア」

ミステリ・SF・ファンタジイ・ホラーの老舗専門出版社・東京創元社が贈る「復刊フェア」は、例年秋に開催されファンの間では待望のフェアとして知られている。

今年もtwitterで実施したアンケートの結果も参考に、古今東西の名作から厳選された10作品が復刊。「名著復活」と記された帯がまかれて書店店頭に登場する。

さらに、今年は初めての試みとして作家の推薦が入った銘柄も登場!青崎有吾・宮内悠介・米澤穂信という3人の人気作家の推薦銘柄にも注目だ。

■ミステリ・ファンタジイ・SFから10作品が復刊

ミステリ部門からは5作品が復刊した。

●マイケル・ギルバート/石田善彦訳『捕虜収容所の死』
捕虜収容所からの脱走劇は成功するのか。独創的な謎解き小説!

●F・W・クロフツ/橋本福夫訳『マギル卿最後の旅』
フレンチ警部、北アイルランドとロンドンでアリバイ破りに挑む。新カバーで登場。

●ピエール・シニアック/藤田宜永訳『ウサギ料理は殺しの味』
ミステリ史上最強の怪作。驚愕の展開はすべての予想を裏切る展開となっている。

米澤穂信推薦。
「唯一無二。奔放なる奇想が生み出してしまった、ミステリ史に残る大怪作です」

●ドロシー・L・セイヤーズ/浅羽莢子訳『毒を食らわば』
ピーター卿、被告人に恋をする。ハリエットとの出会いを描く長編。新カバーで登場。

●H・C・ベイリー/永井淳訳『フォーチュン氏の事件簿』
名探偵の推理と鋭い直感の冴えを存分に伝える全7編の名品集!

●アントニー・マン/玉木亨訳『フランクを始末するには』
CWA最優秀短篇賞受賞作含む奇想とユーモアにあふれた傑作短篇集!

青崎有吾推薦。
「フツーの話にも、ヘンな話にも、飽きてきたあなたへ。絶妙にひねくれた短編12編。特に「買い物」は必読!」

ファンタジイ部門からは2作品が復刊した。

●W・H・ホジスン/井辻朱美訳『夜の声』
新カバーで登場。ラヴクラフトが多大な影響を受けた鬼才の傑作短編8つを収録。

●アーサー・マッケン/平井呈一訳『夢の丘』
青年の魂の遍歴を描く、神秘性と象徴性に満ちた幻想文学の金字塔。新カバーで登場。

SF部門からは2作品が復刊した。

●ロバート・A・ハインライン/矢野徹・吉川秀実訳『大宇宙の少年』
中古宇宙服を買った高校生は謎の宇宙船に誘枴され大銀河の旅に!

●川又千秋『幻詩狩り』
日本SF大賞受賞作。シュールレアリスムの天才が遺した、途方もない力をもつ詩とは。

宮内悠介推薦。
「一編の詩の魔術に、運命を狂わされていく人々―—そこには読者(あなた)も含まれる」

入手困難だった名著が手に入るチャンスだ。

<東京創元社2021年復刊フェア・全作品紹介(Webミステリーズ!)>
http://www.webmysteries.jp/archives/27438741.html