市川海老蔵 京都・平安神宮で、コロナ禍の世界の安寧を願う特別公演開催

コロナ禍の世界に、日本の伝統芸能で希望を届ける。

■京都から日本・世界にきぼうを届ける

京都平安大使実行委員会は、新型コロナウイルスの猛威により、人類至上稀な苦境に立たされている今、京都から日本・世界にきぼうを届けるため「世界の安寧を願い、今心をひとつに」を合言葉に『京都平安大使就任記念 市川海老蔵 平安神宮特別記念公演』を11月6日(土)に平安神宮にて開催する。

1200年以上前に桓武天皇は、国の平安を祈って京都に都を移し、最澄は都を守るために延暦寺を開いた。その思いが再び出逢って希望のあかりとなり、「文化芸術の力」で世界に発信されるよう、この特別記念公演を執り行う。

■市川海老蔵 平安神宮特別記念公演

新型コロナウイルスが猛威を振るう、人類史上稀な苦境に陥っている世界のために、1200年の時を越え、その祈りが再び出逢い平安神宮と比叡山延暦寺、さらに市川海老蔵氏とともに、きぼうの祈りとあかりを日本と世界にとどける。

開催演目

素踊り『三番叟』

能楽「翁」をもとに作られた作品で、本来は翁・千歳・三番叟の三者の舞からなる儀式舞踊。このうち三番叟の舞は五穀豊穣を寿ぐもので、地固めをする力強い足拍子や、種まきを表す所作が見どころだ。

一調一管

能は、能面と装束をつけた演者が、囃子や地謡に合わせて舞を披露するのが通常の上演形式だが、他にも簡略化した上演形式がある。今回は小鼓と笛のみで作品の一部を上演する一調一管を上演する。

藤娘

藤の花の精が愛らしい娘姿で現る。移り気な男心を名所「近江八景」になぞらえて踊り、恋心を艶やかに表現するうちにほろ酔いとなると、一転して賑やかな手踊りを見せる。やがて夕暮れとなると、藤の花の精は姿を消す。

橋弁慶

古くから知られる武蔵坊弁慶・牛若丸の出会いを舞踊にした作品。弁慶は、京の五條橋に少年が現れ、大勢を辻斬りをしたと耳にして待ち構える。やがて牛若丸が現れ、弁慶は薙刀で挑むが、降参して主従の約束を交わす。

猛威を奮う疫病を抑え込むような、芸の力を魅せてくれそうだ。

京都平安大使就任記念 市川海老蔵 平安神宮特別記念公演

開催日:11月6日(土)
展開場所:平安神宮
出演者:市川海老蔵 市川ぼたん 堀越勸玄 田中傳次郎 他
特別出演:藤舎名生(人間国宝)

(冨田格)