北海道で生まれた武田さんが初めてクルマに触れたのは、小学生高学年のとき。父親に私有地でマニュアル車の動かし方を教わり、その楽しさを知ったのがクルマ遍歴のスタートだったという。
やがて、映画を見るようになると、『ダーティ・ハリー』でクリント・イーストウッドが乗る無骨なアメリカ車や『ブリッド』に出てくるスティーブ・マックイーン操るマスタング、『バニシング・ポイント』のチャレンジャーなどに憧れるようになった。
18歳で免許を取得し、すでに芸能界で仕事を始めていた武田さんが最初に手に入れたのは「BMW 3シリーズ」。それを傷だらけにした後、1年後に「メルセデス・ベンツ Gクラス」に乗り換えた。Gクラスに2台、そして、やはりSUVの「GMC タイフーン」にも2台乗り継いだ後、2005年に新型「フォード マスタング」を購入。
ブラックボディに真っ赤なレザーの内装で、「一生乗りたいなと思うほど気に入っていた」のに、なぜかこれに乗り始めると、プライベートが残念な感じになったのだという。
「自分の歴史のなかで最もデート向きのクルマを手に入れたのに、恋愛が全然うまくいかない。なんで? みたいな」と武田さん。
そこで、ネットで探してようやく発見し、2012年に手に入れたのが、現在も乗っている「ダッジ チャレンジャー」の「モパー10」。このクルマは、クライスラー&ダッジのレーシング・パーツ部門であるモパーがチューンナップを手がけた世界限定500台のスペシャルなマッスルカーだ。
その後の活躍ぶりを考えると、どうやらこのダッジは、武田さんにとっての“福グルマ”だったということらしい。詳しくは雑誌『ENGINE』・11月号の連載「わが人生のクルマのクルマ」をご覧あれ。
(zlatan)
画像元:株式会社新潮社
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