一度は頒布が中止となり、幻とされた酵母を復活させた日本酒を楽しめるチャンス。
■幻の酵母を復活させた、村重酒造
村重酒造より、幻の「きょうかい8号酵母」で醸すシリーズ「eight knot(エイトノット)」の2020年醸造と2021年醸造の飲み比べセットが数量限定で先行販売する。応援購入型サービスMakuakeにて9月28日(火)より販売をスタート。
「eight knot」は、昭和52年に頒布中止となった幻の酵母「きょうかい8号酵母」で醸すシリーズとして昨年誕生した村重酒造の日本酒シリーズ。
2020年に第1弾目の先行販売を開始した際には、スタートダッシュで合計900本以上を受注し、当初予定していた目標数から1300%以上を超えるなど人気を博した純米酒だ。
村重酒造は、酒処としても有名な岩国で古くから地元で愛されてきた蔵元。
日本三名橋のひとつ「錦帯橋」の上流約5kmにさかのぼった山あいに位置し、酒造りには最適な寒冷清涼・豊富な水を活用しながら、豊かな自然に囲まれた土地で米の持ち味を最大限に活かし、味わい深く、風味豊かな日本酒を造り続けている。
■世界からも注目される「eight knot」
「eight knot」は、藤黄(とうおう)と白練(しろねり)の2種類の味わいを感性で楽しんで欲しいと考え、あえてお酒の詳細スペックは公開していない。
また、シリーズで初めてIWC(インターナショナル ワイン チャレンジ)2021「SAKE部門」純米酒の部にてメダルを獲得するなど、日本国内のみならず世界からも注目を集めている。
■「きょうかい8号酵母」について
昭和52年に頒布が終了して以来、一般流通していない酵母として日本醸造協会が管理・保存を行なってきた。8号酵母は酵母が糖を食べる速度が遅く、アルコールの生成が遅いのが特徴で多酸な濃厚酒向きの酵母。
村重酒造は、「きょうかい8号酵母」を醸造協会から購入し、2003年から仕込みを続け2007年に全国に先駆けレギュラー商品として醸造を開始した。
多酸で濃厚な酒質となりやすい「きょうかい8号酵母」は、淡麗辛口が求められた時代のニーズに合わず昭和52年に頒布が終了。
食の欧米化が進む中で、「肉料理にも負けない日本酒を造ってみよう」と、がっしりとした味わいに負けない酵母として当時の副杜氏が目を付けたことが始まりだ。
現杜氏である金子圭一朗氏は「きょうかい8号酵母」の他の酵母では類を見ない魅力的な個性を活かし、日本酒初心者でも愉しく飲める酒質に挑戦するのが面白いと考え、「きょうかい8号酵母」を徹底的に追求することをテーマに酒造りを行い、全く新しい日本酒「eight knot」が誕生した。
「eight knot」の由来は、ロープワークの結び方のひとつ、「八の字結び(エイトノット)」。強度が非常に高く破断しにくい事から、「生産者から消費者までが解けることのない強い絆で結ばれること」を願い命名した。
一般販売は来年2月より村重酒造直売店等で開始する。伝統と革新が融合した、幻の酵母が醸す日本酒に注目だ。
eight knot2020×2021飲み比べセット:https://www.makuake.com/project/eight-knot02/
村重酒造:https://www.murashige-sake.co.jp
(hachi)