伝統工芸「木目金」をダイヤルに採用!Linealxの限定モデルがリリース

卓越した技術を持つ職人によって1 枚ずつ手作りされることで生み出されるダイヤルの風情ある表情は、希少性が高く、結婚の周年記念や節目の贈答品にも相応しい逸品だ。

セイコーウオッチは、高級ウオッチブランド「クレドール」より、江戸時代から伝承される金属工芸技術「木目金(もくめがね)」をダイヤルに採用した数量限定モデルを発売する。

■伝統工芸「木目金」をダイヤルに採用したLinealxの限定モデル

木目金鐔無銘 江戸時代中後期赤銅、銅、金、銀 杢目金屋所蔵

 

木目金とは400 年前の江戸時代に刀装具用に考案された、異なる色の金属を幾つも重ね、彫りやひねりを加えたのちに平らに伸ばすことで木目模様を出す日本独自の加工技術。

彫金と鍛金の両方の技術を持ち合わせてこそ習得できる非常に複雑で高度な職人技を要する工芸といえる。現代では、その美しさから主にジュエリーに用いられている。長年色褪せることなく美しい風合いを保ち続けられることも大きな特徴だ。

吉兆とされる雲「瑞雲(ずいうん)」をモチーフにした木目金ダイヤル高く評価された2019 年発売のモデルと同様に、杢目金屋(もくめがねや)代表取締役の髙橋正樹氏監修のもと、木目金技術をダイヤルに採用した第二弾の限定モデル。

幻想的な「瑞雲」をモチーフに独創的な木目のダイヤルデザインに仕上げている。「瑞雲」とは光彩を帯びた彩雲と呼ばれる珍しい雲の総称で、古来より吉兆を表すとされている。

メンズモデルは昼の瑞雲をデザインテーマにシックな印象にまとめ、レディスモデルは夕暮れ時の瑞雲をデザインテーマに、華やかな表情に仕上げている。使用する貴金属プレートは、メンズが12 層、レディスは13 層とその種類と量を変えて製作し、3 時位置のカレンダー窓に金属の重なりを見ることができる。

■クレドール専用の自動巻メカニカルムーブメント

メンズ用のキャリバー「6L75」は、厚さ3.69mm 。レディス用キャリバー「2L75」は、小型ながらもパワーリザーブ約50 時間以上という持続時間を備えている。

それぞれの回転錘はダイヤルの雰囲気に合わせた本作だけの特別仕様になっており、メンズはルテニウムめっき、レディスは金色めっきで仕上げている。

■付け替え用クロコダイルストラップつき

メンズにはグレー、レディスにはワインレッドカラーの付け替え用クロコダイルストラップが付属している。

■木目金ダイヤルの製作工程

1 表現する模様に合わせ、18K ホワイト・イエロー・ピンクゴールド、シルバーの金属プレートをそれぞれ研磨、脱脂する。

2 素材ごとに融点が異なるプレートを、最適なバランスの温度、時間、圧力で一枚に接合する。

3 リューター(電動切削工具)により一つ一つ手作業で彫刻を施す。場所によって彫りの深さを変化させることで、表面に現れる金属の色を変え、理想通りの木目模様が表現できるように仕上げる。

4 板厚 0.8mm になるように均一に伸ばして木目模様を浮かび上がらせる。模様が際立つように慎重に表面仕上げを行う。

<クレドール>リネアルクス 自動巻メカニカル 木目金ダイヤル限定モデル

GCCD983 1,705,000 円 ,GSCE993 2,035,000 円

フランス語で「黄金の頂き(CRÊTED’ OR)」を意味するその名前に相応しく、ムーブメントから細かな部品のひとつひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けている。

https://www.seikowatches.com

構成/ino.