コロナの影響により、消費者の間では健康的な食品や栄養に対しての関心が高まっている。そこで、チルド野菜の葉の世界市場に注目してみよう。
9月13日にReport Oceanが発行した新しいレポートによると、チルド野菜の葉の世界市場は、2021-2027年の予測期間中に健全なCAGRでの成長が見込まれる。
■チルド野菜の葉とは
チルド野菜の葉は、Leafy green, Salad greens, vegetables greenなどとも呼ばれる。これらは、野菜として食べられる植物の葉であり、時には柔らかい葉柄や新芽を伴うこともある。
ビタミンKなどの栄養を十分に摂取するために食されるもので、レタスやホウレンソウなどの短命な草本植物から発見された。
■消費者の意識とチルド野菜の葉
一方、COVID-19の世界的な普及により、健康的な食品や栄養に関する消費者の意識が高まっており、これが今後数年間のチルド野菜葉市場の成長を牽引すると予想されている。
野菜と果物は多様な味と色を持ち、低カロリーで体を保護し、美味しく栄養を摂取でき、微量栄養素が豊富であるため、個人の慢性疾患の危機を回避するのに役立つ。そのため、世界中で慢性疾患が増加していることが、今後数年間の市場の成長につながると予想する。
例えば、世界保健機関(WHO)によると、発展途上国における脳卒中による死亡の75%、虚血性心疾患による死亡の71%、糖尿病による死亡の70%など、慢性疾患が世界の全死亡の4分の3を占めるようになると予測されている。加えて、住宅や商業施設などの最終用途でチルド野菜の葉の需要が増加していることも、今後数年間の市場の成長を後押し。慢性疾患の治療に、冷やした野菜の葉を使用することに関する標準化された規制がないことが、今後数年間の市場成長の妨げとなっている。
■地域分析
世界の冷蔵野菜葉市場の地域分析は、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域といった主要地域を対象としている。
北米は、チルド野菜葉の加工における技術革新と技術進歩が急速に進んでいることから、市場シェアの点で世界をリードする重要な地域だ。一方、アジア太平洋地域は、2021-2027年の予測期間において最も高い成長率/CAGRを示すと予想されている。アジア太平洋地域では、エンドユーザーからの需要が増加していることや、慢性疾患の罹患率が上昇していることなどの要因により、チルド野菜の葉市場は有利な成長が見込まれる。
この市場調査レポートでは、調査対象となる各地域・国における業界の質的・量的側面を取り込むように設計されおり、市場の今後の成長を決定づける要因や課題などの重要な側面に関する詳細情報も提供している。
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(田原昌)