そこは、ただ働くためのスペースではなく、サロン。
■渋谷・プチ公園通りに誕生
アパレルブランドのディスプレイ、ショーウィンドウデザインを手がける「ドラミートウキョウ」がディレクションをするコワーキングサロン「SLOTH JINNAN(スロス ジンナン)」が、オープンした。
場所は渋谷区神南、公園通りの裏手、ブルーボトルコーヒーを併設し刷新した北谷公園や、コロナ禍において新旗艦店の出店を行ったSTÜSSY SHIBUYA CHAPTERなどが話題になったプチ公園通りに面している。1FにはBEAMSが展開するPilgrim Surf+Supplyが入るワイズ神南ビルの2F。
■働くための談話室“コワーキングサロン”とは
常に音楽が流れる室内に、対話の聞こえてしまう会議室。夜になったらムーディになる照明に、ライブラリスペースで突発的に始まるトークイベント。不定期で開催されるパーティーや、いつどのタイミングで開き、誰がホストで誰がゲストかわからないバーカウンター。
それらはビジネスを生み出すための“COWORKING SPACE”ではなく、自分の感性を仲間と共に増幅させることのできる“COWORKING SALON” =「共に働きながら談話をするための場所」。
集まって労働を行うのではなく、自分たちがやりたいことに向かって共に働くためには、互いにコミュニケーションをとり、感性を確認し合う行為が必要との考えの元、設計している。
個人のワークスペースというよりも、長時間滞在可能なカフェの方が近いかもしれない。音楽が流れ、様々な会話が聞こえる空間で、それぞれのメンバーが個性を出し合いながらクリエイティブな時間の共有を行うことを目指している。
COWORKING SALON SLOTH JINNANはコンセプトの違う3つのエリア(SALON/LIBRARY/GALLERY)で構成しており、その日の気分で好きな席に座ることが可能だ。
■「SLOTH = ナマケモノ」 独自の世界観と他者との共生を両立
SLOTH では、ナマケモノをパンクでエシカルな生き物と捉えた。
Sloth(英)= 貧歯目ナマケモノ科の哺乳類の総称。
ゆっくり動くというポリシーを貫いた結果、他者を受け入れ、共生する独自の生態系を形成してきたSloth(ナマケモノ)を、個性を貫き、他者と共生しながら独自の世界観を構築していると捉え、そのクリエイティブな生き方からコワーキングサロンのあるべき姿の発想を得た。
新しい何かを始めようとする人にとって、刺激的な出会いや気づきがあるかもしれない。
COWORKING SALON SLOTH JINNAN
所在地:東京都渋谷区神南 1-14-7 ワイズ神南ビル 2F
公式サイト:https://sloth.salon
Photo by Hajime Kitani
(冨田格)