北海道・ニセコ蒸溜所が10月1日、完全事前予約制でグランドオープン

秋の夜長には円熟のお酒、ウィスキーを嗜むのも一興。ニセコ蒸溜所は、10月1日に店舗部分を開業することとなった。


北海道の道央西部、国定公園ニセコアンヌプリと国立公園羊蹄山に囲まれたニセコ町は、世界的なスノーリゾート地として広く知られている。さらに豪雪地帯ならではの上質な軟水に恵まれた上、道内でも気温が下がりすぎない土地柄で良質な農作物が採れることでも知られている。

■良質な伏流水を使用したモルトウイスキー
ニセコ蒸溜所は、この恵まれた環境下で、上品で繊細でバランスの取れたウイスキーづくりを目標に掲げ、2019年より開設準備を進めていた。

昨年末に完成した建屋は、自然との共生を大切にするニセコ町の精神に共感し、豊かな景観を活かした保護林に溶け込むことを考慮して設計。そして今年3月末より、ニセコアンヌプリの良質な伏流水を使用し大麦麦芽などを原料とするモルトウイスキーを主に製造。また、ジンの製造もおこない、両方を合わせた総製造量は年間90キロリットルほどを目標としている。

ウイスキーは製造開始後、短くとも3年の熟成期間が必要となるため、商品としての発売は早くとも2024年以降となる見込みだが、店舗の開業に合わせて第一弾商品となるジン「ohoro GIN(スタンダード)」を発売する。

ohoro(オホロ)とはアイヌ語で「続く」という意味で、ニセコの地で生まれたジンが多くの方に親しまれ、未来永劫続くように、という願いを込めて名付けられた。ボタニカルには道内産のヤチヤナギとニホンハッカなどを加え、クリアでスムースでありながら、芯のあるしっかりとした味わいに軽やかなシトラスの香りを感じるような仕上がりとなっており、カクテルベースとしても使いやすい味わいだ。

■1回最大10名の少人数の完全事前予約制
販売物の購入を含む弊所への来場は完全事前予約制で、1回最大10名の少人数制としてオープン日より受け入れを開始する予定。蒸溜所見学は1回90分のツアー式で、製造スタッフによる現場での蒸留工程の解説や貯蔵庫の見学、バーカウンターでの有料試飲などで構成されている。

ニセコという自然に恵まれた地域の特性を活かし、この土地と共生しながら、ともに発展し、日本らしいきれいで上品で繊細で且つバランスの取れたジャパニーズウイスキーを、自信をもってつくり出せるよう真摯に取り組んでいるニセコ蒸溜所。ウイスキーファンなら一度は訪れてみたい。

【ニセコ蒸溜所】
所在地:北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15
営業時間:10:00―17:00
定 休 日:なし

Web サイト:https://niseko-distillery.com/
Facebook:https://www.facebook.com/nisekodistillery2021
Instagram:https://www.instagram.com/nisekodistillery_2021/

※営業状況が記事の掲載時と異なる場合があります。ご利用時には公式HPなどで最新情報のご確認をお願いします。

(suzuki)