新潟最古の酒蔵「吉乃川」、専用ボトルで“おかわり”できるサービスを開始

江戸の頃のように、専用のボトルを使って日本酒がおかわりできるサービスが始まった。エコでもあり、酒蔵と自宅が特別なお酒で繋がる取り組みだ。

新潟県最古の酒蔵、吉乃川は、特別なお酒が専用ボトルで“おかわり”できるサービス「カヨイ」を、吉乃川公式オンラインショップで受付中だ。

■サービス「カヨイ」について

創業1548年、新潟長岡で470年の歴史をもつ酒蔵「吉乃川」。日々の晩酌酒を主として地元新潟や全国で飲まれている。

今回のサービス「カヨイ」は、そうした普段のお酒とはちょっと異なるプレミアムな日本酒を、ロットナンバーも刻印された「あなただけのマイボトル」に詰め、酒蔵から自宅に直接届けるサービスだ。専用のオリジナルステンレス製ボトルで、蔵出し直送のお酒が届く。

■「カヨイ」の由来
現在の日本酒は、ビンに入ったものを購入するのが主流だが、江戸時代には「通い徳利」という容器を持ち込み、量り売りで販売するスタイルが主流だった。

同じ容器を、まさに「通い」ながら使用していた。この通い徳利は、酒屋と客がより身近につながる、コミュニケーションの道具だったのだ。

「カヨイ」はまさに令和版「通い徳利」。新型ウイルス禍における新たなつながりの形となる。


■昨年のクラウドファンディングでも好評

この「カヨイ」は、昨年のクラウドファンディング「Makuake」にて募集。応募期間2か月にもかかわらず、開始2日で完売。予想を大きく上回る支援が集まった。

そこで、今回は「カヨイ」を吉乃川の正式なサービスとして、「吉乃川公式オンラインショップ」で募集を開始。毎月1回募集、月末に蔵から一斉発送し、全国に届ける。特別なお酒1種を、原則3ヶ月で切り替えていく。おかわり(有料)の場合は、ボトルを吉乃川まで返送する。

初回申し込み締め切り:9月13日(月) 正午まで
初回発送:9月24日(金)予定
価格:初回分ステンレスボトルとお酒で12,000円(税込/送料込)

■地元新潟長岡の企業とのコラボした専用ボトル
「カヨイ」のために、フルステンレスのボトルを長岡の金属加工企業とコラボし、独自開発した。

ステンレスにした理由は、繰り返し使用のため軽量で耐久性が高く、輸送に耐え、環境にも配慮でき、お酒の品質を保つ上で大切な「遮光性」も十分。また、鉄分の溶解や金属臭の心配がほとんどなく、かつ酒蔵で一般的に使用される貯蔵タンクと同じ素材の「SUS316L」を使用している。

新潟長岡の「酒造り」と「ものづくり」、2つの技のコラボレーションを自宅で楽しもう。

URL:https://sake-yoshinogawa.shop/

(田原昌)