航空会社のファーストクラスも採用する蔵から「糖分0の究極辛口日本酒」誕生!

辛口の酒が好きな人に嬉しい、究極の辛口日本酒が誕生した。柴田屋酒店と菊の里酒造が共同開発したオリジナル日本酒「キレッキレ」だ。

■洗練された「辛口中の辛口」

目指したのは「洗練された辛口」。糖分が残らないよう完全発酵させた分、まっさらで誤魔化しがきかない。ただ辛いだけではない、シャープさや透明感のバランスが整った、綺麗な酒質に仕上がった。

蔵元の阿久津氏いわく、一番注力したのがグルコース(糖分)を限界まで落としつつ、味わいのバランスを保つこと。途中で醪が止まってしまわないようしっかりとした麹が不可欠のため、麹造りには特に気を配ったと言う。

また、分析装置を導入し、勘ではなく数値で造りを管理。結果、これ以上の辛口はバランスが崩れるというギリギリの酒質設計が可能となった。

■恵まれた水質

菊の里酒造が仕込みに使用している水は、初代蔵元が掘り当てた「蜂龍の井戸」から湧き出る清らかな天然水。これは、那須連山に降り積もる雪が40年の歳月をかけて染み出し伏流水となったもの。

軟水で不純物が少なく、年間を通して水温が一定。また、水量が豊富なので枯れることは無いと、酒造りにおいて良いこと尽くめで、現在の菊の里酒造を支えている命の水。この水を仕込み水として用いる事で、透明感とキレを演出しつつも、なめらかで柔和な飲み口が生まれる。

■究極の食中酒を目指して

キレッキレ!を醸す阿久津信氏の目指す酒は、大いなる那須の恵みを活かした「究極の食中酒」。飲み口と後キレの良さを感じつつ、どこかホッとするような、いつも傍らにおいておきたいと思わせてくれる味わいだ。

おすすめのペアリング料理は焼鳥(塩)、砂肝のコンフィ、ホッケの塩焼き、刺身(白身、青物、貝類、甲殻類)など。

■菊の里酒造

菊の里酒造が位置するのは、那須高原の南端に穏やかに広がる田園地帯。侍塚古墳、那須国造碑(日本三古碑)など、数々の歴史的遺産を有する古墳の里。那珂川とその支流である箒川や蛇尾川がながれ市内のあちこちに、清水や湧水が見られる。

慶応2年に創業。「一流」「君の友」等、代々の銘柄を経て昭和30年に菊の里酒造に発展し、現在は主力銘柄「大那」を中心に、リキュールなども製造する。国内はもとより、イタリアやタイをはじめ、世界10各国に輸出中。主力商品の「大那 特別純米 生もと造り」は、ANAの国際線ビジネス・ファーストクラスの機内提供酒に採用された。

「辛口ここに極まれり」を体現した1本。辛口派は試してみたい。

大那 大辛口純米吟醸 キレッキレ

酒造名:菊の里酒造(栃木県)
アルコール度数:15度
容量:720ml / 1800ml
価格:1,540円 / 2,970円(税込み)
https://www.sake-ya.jp/blogs/special/kikunosato-kirekire

(MOCA.O)