ロイヤル顧客の反応可視化ツールを提供するスパコロが「クレジットカード利用率についての調査」の結果を発表した。
■クレジットカード利用率
現在利用されている食品宅配サービスの利用率では、3位は「ヤフーカード」、2位は「イオンカード」、1位は「楽天カード」という結果に。
1位の「楽天カード」は約3人に1人が利用している。4位以降には、「JCBカード」、「dカード」、「セゾンカード」などが続いた。
■クレジットカードTOP3の認知率・利用経験率・現在利用率
利用率TOP3の浸透状況についてみると、楽天カードは認知率48.3%、利用経験率36.2%、現在利用率32.5%。イオンカードは認知率36.3%、利用経験率18.7%、現在利用率14.1%。ヤフーカードは認知率27.4%、利用経験率12.2%、現在利用率9.5%。
楽天カードが認知率・利用経験率・現在利用率のすべてが突出。認知した人の7割以上がトライアルし、利用経験がある人の9割が継続利用しており他社を大きく引き離した。
■クレジットカードのアプリ利用率と利用金額の関係性
現在楽天カードを利用している人におけるアプリ利用率は60.4%。対して、利用していない人の割合は39.6%。
アプリの利用の有無でカードの利用金額を比較すると、カード利用金額の月額平均はアプリを利用している人で217,708円。これに対し利用していない人では199,568円。アプリ利用者の方が非利用者よりも利用金額が2万円近く高い結果に。
■クレジットカード、乗り換えやすい世代
『現在利用しているものより条件のよいクレジットカードがある場合、そのカードを申込・乗換したいと思うか?』いう質問に対して、「意向あり」と回答した人の合計は、25.8%。これに対し「意向なし」と回答した人の割合は33.3%と、約1/4の人に乗り換え意向があった。
世代別でみると若い人ほど乗り換え意向が高く、年代が上がるほどその割合が低下。
■クレジットカードを選ぶ理由
『クレジットカードを選ぶ理由』では、「ポイント・マイルが貯めやすいから」が最も高く45.4%。以降、「年会費が無料・安いから」(28.6%)、「ポイント交換商品が良いから」(13.6%)が続く。
ここでは”ポイントの貯めやすさ”がダントツで高く、全体の半数近くがポイントを気にかけてクレジットカードを選択。
利用金額セグメントごとで大きく差が開いた項目は、「ポイント・マイルが貯めやすいから」、「ポイント交換商品が良いから」、「カードの特典が良いから」、「ゴールド・プラチナカードだから」。これらの割合は、月のクレジットカード利用額が高い人で選択割合が高く、利用額が低い人は選択割合が低い。
■クレジットカードを解約理由
『クレジットカードを解約する理由』は、上位から「カードの枚数の整理のため」(19.2%)、「年会費が高いため」(16.2%)、「ポイントが貯まらないため」(13.6%)。
利用金額セグメント別にみると、利用金額が高い人では「ポイントが貯まりにくいため」、「利用限度額が低いため」という理由が多かった。
■総論
クレジットカードの利用率ランキングでは「楽天カード」が認知率・利用経験率・現在利用率のすべてで1位。その理由の“ポイントの貯めやすさ”は、ECをはじめとした様々な生活シーンでポイントを貯められることにあると推察される。
また、アプリ利用の有無で月間利用額の比較を行った項目ではアプリ利用者の方が非利用者よりも利用金額が高かった。
このように、普段使っている商品・サービスでも、実際どんなニーズで利用され、どんな理由でリピートされているかなど、自社顧客の声を聴きなおし、商品・サービスの改善を考えてみるのもいいかもしれない。
スパコロ『クレジットカード利用率についての調査』概要
調査方法:全国20~60代を対象としたインターネットリサーチ
調査期間:2021年7月31日~8月1日
有効回答数:3,244名 ※全国人口構成に合わせたウェイトバック集計を実施
(MOCA.O)