九州で飛び抜けてセンスのいい町、熊本ならではの和菓子屋が誕生した。
■町家の並ぶ熊本城下町の真の価値をビジネスに繋ぐ
2019年10月、熊本城の城下町にて築120年の町屋をリノベーションしOPENしたカフェ＆珈琲豆屋「珈琲回廊（コーヒーギャラリー）」。約11カ国20種類の豆を取り扱っており、注文を受けてその場で生豆から焙煎している。
珈琲回廊
町家の並ぶこの街の真の価値をビジネスに繋ぎ、熊本の城下町界隈が更なる賑わいと利益を生み出す街にというコンセプトのもと活動している「珈琲回廊」が、新和菓子ブランド「虎之助（TORANOSUKE）」を手掛け熊本の城下町にオープンした。
名称「虎之助」は、熊本城を築いた加藤清正の幼名「虎之助」を冠した。
城下町の面影残る歴史ある街で、現代的要素を取り入れながら、新しい街の価値を創造するというコンセプトのもと、始動した。
■美術館のような店舗は、熊本城がモチーフ
日本三名城の一つである熊本城は黒く塗られた外壁が印象的であることから、「虎之助」の店内は肥後漆喰を取り入れ黒を基調とし、壁は鏡面、そして和菓子一点一点を錫のキューブに展示しており、まるで美術館のような空間になっている。
黒に拘ったのは店内だけではない。店頭に並ぶ商品も「黒」に拘わった新感覚の和菓子だ。
黒いクッキー生地で檸檬・抹茶・小豆の羊羹を挟んだ「羊羹サンド」は、和と洋を融合させたもの。
「羊羹サンド」 檸檬・抹茶・小豆 各¥280
熊本城の肥後漆喰をモチーフに、黒い求肥でフルーツを包んだ大福も発売する。
「フルーツ大福」キウイ：¥580・無花果：¥680・苺：¥440・蜜柑：¥580・輝萄：¥480
苺：定番の苺大福
無花果：あんことの相性抜群
古い町屋が新しい世代の感覚でリノベーションされ、伝統と今がハイブリッドして独特の文化が形成されている熊本の城下町。令和の時代にどのように変貌していくのか、目が離せない。
虎之助
所在地：熊本県熊本市中央区呉服町1-46
instagram：https://www.instagram.com/toranosuke.jpn/
珈琲回廊：https://www.coffeegallery.online
（冨田格）