運送会社が作るという、珍しい日本酒を紹介しよう。
磐栄運送が運営する日本酒ブランド「御湖鶴(みこつる) 純米吟醸 山恵錦」が、世界最大級のワイン品評会である「International Wine Challenge(IWC)」の日本酒部門で、世界一を意味する「チャンピオン・サケ」を受賞した。
■世界一!「チャンピオン・サケ」受賞
今年のInternational Wine Challengeの日本酒部門には、1,499銘柄の出品があった。
「御湖鶴 純米吟醸 山恵錦」は「フルーティーで繊細」との高評価で、最優秀賞である「チャンピオン・サケ」を受賞。一時途絶えた酒蔵であったが、コロナ禍に立ち向かい、復活後、わずか3年で世界一の称号を手にした。
IWC結果詳細:
https://www.internationalwinechallenge.com/canopy/beverage_details?sid=14641
■日本酒部門の最優秀賞を受賞
7月5日に諏訪御湖鶴酒造場にて授賞セレモニーが行われ、IWC日本事務局から「チャンピオン・サケ」の記念トロフィーが授与された。
IWCは世界で最も影響力を持つとされるワインの品評会で、日本酒部門である「SAKE部門」には、世界中の酒蔵から出品された。9つのカテゴリーがあり、純米吟醸の部には317銘柄が出品、うち上位20銘柄が金賞を受賞。御湖鶴純米吟醸山恵錦は、金賞の中でも最も優れた1点に贈られる純米吟醸トロフィーを獲得。更に、その各部門におけるトロフィー受賞酒の中から、日本酒部門の最優秀賞である「チャンピオン・サケ」が、ひとつの銘柄に贈られた。
受賞酒は、長野県で開発された酒造好適米「山恵錦(さんけいにしき)」を使用し、主催者からは「フルーツを想わせる香りが際立ち、繊細でまとまりのある舌触り」と評価された。
■御湖鶴ヒストリー
御湖鶴は大正元年創業で、風光明媚な諏訪湖畔に佇む老舗の酒蔵。総本山諏訪大社に奉納され、伝統行事「御柱祭」でも振る舞われる由緒ある地酒だったが、数年前、業績悪化で破産し一時は酒造りが途絶えてしまった。
そんな事業承継を受けて新生御湖鶴として再出発をし、わずか3年での世界一には御湖鶴の関係者も驚いている。
「御湖鶴 純米吟醸 山恵錦」は現在、残念ながら品切れ中。8月中旬の販売に向けて仕込みをしている所なので、販売が開始された時は世界一の味を堪能してみよう。
※発売日等の情報は、公式ホームページにて。
URL:https://www.mikotsuru.com/
(田原昌)