来春の世界デビューが予定されている新型「エミーラ(Emira)」は、10年後の完全なるEV化を前にした、内燃エンジンを搭載する最高で最後のミッドシップスポーツとなる。
その一方、「Eh-meer-ah」と発音される車名は、古代言語で「司令官」または「リーダー」を意味するといい、2028年に創業80周年を迎えるロータスの変革を牽引する役割りも担っている。
新型エミーラのボディサイズは、全長4,412×全幅1,895×全高1,225mm、ホイールベース2,575mm。歴代モデルが培ってきた技術やDNAを継承しつつ、新開発の軽量・接着アルミニウムシャシーなどを採用することで、走りのダイナミズムを進化させている。
目標とする車重は、最軽量モデルで1,405kg。シャシーとサスペンションには、日常の快適性に合わせた「ツアー」と、よりダイナミックな特性を持つ「スポーツ」という2種類が用意される。
ミッドに搭載する心臓部も2種類あり、ひとつは「エキシージ」や「エヴォーラ」譲りのトヨタ製3.6L・V6スーパーチャージャー、もうひとつは史上初のタッグとなるメルセデスAMG製の2.0L・直噴ターボとなる。トランスミッションは、前者がMT/ATから選択可能で、後者はパドルシフト付きのDCT(デュアルクラッチ)が組み合わされる。
発生する最高出力は365~405ps、最大トルクは430Nmで、0-100km/h加速は4.5秒以下、最高速度は290km/hとなる予定だ。
流麗かつエキゾチックなデザインは、ロータス伝統の俊敏なドライビング特性やエアロダイナミクスを視覚的に表現したもの。
インテリアは、従来通りドライバー中心で設計しながら、日常使いやパッセンジャーの快適性にも配慮。MT車でギアリンケージの動きが見える半透明のシフトベースを採用する一方、10.25インチのタッチスクリーンや12.3インチのTFTドライバーディスプレイ、USBポート、カップホルダー&ボトルホルダーなども装備される。
そのほか、キーレスゴーや電動格納式ドアミラー、アダプティブクルーズコントロール、リアパーキングセンサー、レーンチェンジアシストなども用意される。価格は未定で、日本には来春以降にデリバリーされる予定だ。
(zlatan)
画像元:エルシーアイ
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