鹿児島県志布志市の「若潮酒造」は、新型コロナウィルスの影響で行き場を失った志布志市内の”いちご”を使用した「Fスピリッツ -ストロベリー&カルダモン-」の発売を開始した。
■行き場を失った”いちご”をお酒に
きっかけは志布志市が主催したSDGsの勉強会。いちごの生産が盛んな志布志市だが、新型コロナウィルスの影響で飲食店への出荷量が減り、廃棄されてしまう”いちご”があることがわかったという。
フードロスが少しでも削減され、コロナ禍の地域が少しでも元気になればという思いから、志布志市のいちご生産者の「農lifeいちご村」と焼酎蔵元「若潮酒造」が協力し、フードロスのいちごと芋焼酎を使った酒の開発が始まった。
■女性の目線で開発
SDGsの17の目標の中で、フードロスの低減はNo.12「つくる責任、つかう責任」に、地域の事業者間の協力はNo.17の「パートナーシップで目標を達成しよう」にあたる。
また、No.5「ジェンダー平等を実現しよう」や、No.8「働きがいも、経済成長も」というSDGsの考え方から、入社3年目の女性社員が初めて開発を担当。
女性の目線で開発を行う事で、普段焼酎をあまり飲まない人でも楽しめる新しい酒が誕生した。
■ワイン酵母の芋焼酎に”いちご”を漬け込んだ心地よいお酒
同商品は、芋焼酎に”いちご”を漬け込み、アクセントにカルダモンを加えたスピリッツ。いちごの甘さを活かすため、ワイン酵母仕込みのフルーティーな香りとすっきりした味わいの芋焼酎を使用している。
また、いちごの自然な甘みと色合いを損なわないようにするため、糖分・着色料・保存料は添加していない。優しい甘みと、時間の経過とともに変化していく色合いも合わせて、自然な”いちご”の心地よさを楽しめる。
焼酎初心者にもおすすめの飲み方はソーダ割りだ。アルコール度数は、スピリッツとしては低めの30%のため、酒が苦手な人でも、ソーダ等で割ってすっきりと味わえる。ソーダ割りに、ほんの少し塩を加えると、いちごの甘みがより引き立つという。
本格的に酒を楽しみたい人は、ロックで飲むのもおすすめだ。
公式ECサイト:http://wakashio.shop-pro.jp/