福島の食材と江戸の食文化を楽しむ、個性的な店を紹介しよう。
■昼夜でスタイルの変わる2枚看板店
東京日本橋人形町に、昼は福島小名浜の一夜干定食屋、夜は江戸めしと希少な日本酒の2枚看板店舗「人形町 寅次郎」が誕生した。
現在の和食の礎になっている食文化が花開いた江戸めしにフューチャーし、気軽に食べられる屋台飯を提供。また、江戸幕府と密接な関係にある会津・福島の伝統ある生産者とコラボし、往時も江戸に送られたであろう日本酒やひもの、鶏肉など、昼も夜も楽しめる看板メニューを用意した。
日本の伝統工芸を守りたい思いから工芸家である会津商家「竹藤」の許諾の元、会津の唐人凧のモチーフを店内に描き出し、多くの人に伝統工芸の存在を知ってもらえるよう江戸の料理屋の世界観を演出している。
■昼 一夜干定食屋「寅次郎食堂」
福島県いわき市小名浜の脂が乗った身厚な「伴助」の干物とふっくら炊き上げた福島県産こしひかり、具だくさんの味噌汁や板前こだわりの小鉢を定食スタイルにしたランチ。
脂の乗った身厚な原料を使い長年引き継がれた秘伝のタレに漬け込んでから長時間干し、魚のタンパク質を旨みに変えた「伴助」の鯖やホッケの干物を炭火で焼く。他にもサーモンハラスや赤魚粕漬、生姜焼などの定食も。
■夜 福島の銘酒と江戸めし「人形町 寅次郎」
夜は希少な日本酒と福島県銘柄鶏「伊達鶏」や「伴助」を始め、天ぷらやつまみ寿司、鰻の蒲焼等の江戸めしを堪能できる。
福島県は日本有数の酒蔵数を誇る、日本酒王国。福島県酒造協同組合と提携し、県内24の蔵元から仕入れた日本酒を中心に、東京ではなかなか流通していない希少な日本酒を多数揃えた。
全体の僅か1%しか流通していない赤鶏の両親を持つ赤系の銘柄鶏「伊達鶏」。希少性の高さゆえに限られた飲食店のみでしか出会えない「伊達鶏」を串で提供。
そして、江戸で花開いた「粋な江戸めし」の数々を現代風にアレンジ。「本鮪ぶつ刺し」「江戸のご褒美たまごふわふわ」「昔懐かしハムカツ」「会津名物 わっぱ飯」など、酒の肴から締めの飯まで満足のいくラインナップだ。
「人形町 寅次郎」昼と夜どちらの看板も堪能してみたくなる。
人形町 寅次郎
所在地:東京都中央区日本橋人形町1-18-2 1F
公式サイト:http://www.tokyo-rf.com/restaurants/m07/index.html
※価格は税込
(冨田格)
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