岩手県・御所野遺跡で縄文の暮らしを体験「御所野縄文キャンプスクール」

「いつもと違った休日を過ごしたい」そんな人におすすめの場所がある。

■縄文文化の価値や魅力を伝える御所野遺跡

岩手県一戸町の「御所野縄文博物館」は、9月18日(土)〜19日(日)にかけて、平和と自然との共生をコンセプトに「御所野縄文キャンプスクール」を開催する。

御所野遺跡とは、縄文時代中期後半の大規模なムラの跡で、76,000m²の台地のほぼ全面に竪穴住居跡が800棟以上見つかっている。ムラとはいわゆる村のことで、現代の「村」と区別するためにカタカナで「ムラ」と表記している。

1993年、縄文時代の社会構造を知る上で貴重な遺跡として国指定史跡に指定。2002年には、遺跡を保存し御所野ムラを復元し、御所野縄文博物館を併設した「御所野縄文公園」がオープンした。

以降、縄文文化の価値や魅力を伝える活動に注力し、定期的に学んだり、楽しんだりするイベントなどを開催している。

■縄文人の目線になり当時を体験するプログラム

「御所野縄文キャンプスクール」では、とことん本物にこだわった縄文ムラで、縄文人の暮らしを追体験する。

竪穴住居の位置や大きさ、方角等、発掘調査の記録を基に、本物の配石遺構(ストーンサークル)を中心に、御所野縄文ムラを忠実に再現。復元した縄文ムラに隣接した博物館等の建物は視界に入らないよう建てられ、本物の縄文自時代の景観にこだわっている。

復元竪穴住居で、縄文人の暮らし体験と、御所野ムラの風景を目の前にテントを張り宿泊できるプレミアム体験だ。

また、縄文時代のタイムカプセルを、自分の手で掘り起こす体験も用意。

御所野縄文公園の下には縄文時代の大規模なムラである御所野遺跡が眠り、その周辺には、馬場平遺跡や田中遺跡など、同じ縄文時代の遺跡が周辺に広がっている。

「御所野縄文キャンプスクール」では、本物の縄文遺跡で発掘調査や、博物館で土器の復元など整理作業を行う。自分の手で遺跡を発掘調査、整理を行い、縄文時代と向き合う。時を超え、縄文の息吹を感じ、思い出に残ること間違いなしだ。

さらに、五感で縄文時代を味わえる、縄文食体験も。

縄文人は、協力し合いながらサケなどの川の恵み、シカ、イノシシなどの山の恵みを狩猟し、クリやトチノミなどの堅果類、山菜などの山の恵みを採集して、旬の食材を上手に料理したという。発掘により、海のクジラやハンバーグ、ニワトコで果実酒を作った痕跡が見つかっている。

煮炊用の縄文土器を用い、食材や調理法、食器も縄文にこだわる。緑に囲まれた遺跡の上で食べる縄文食は格別だ。

その他、閉館後の博物館や御所野遺跡を回る「ナイトミュージアムツアー」など、様々なプログラムを予定している。

イベントの詳細と申し込み方法は、7月20日にウェブサイトにて公開する。

縄文人の目線になり、当時の暮らしに思いを馳せながら体感できるプログラム。忘れられない2日間になるだろう。

御所野縄文キャンプスクール

定員:20名
価格:¥50,000(予価)
ウェブサイト:https://goshono-iseki.com

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