速さこそ正義! “ガチ”のレーシングポルシェ「911 GT3カップ」が登場

現行911(タイプ992)をベースとした新型911 GT3カップは、ターボ仕様のワイドボディを備えたワンメイクカップ用マシンとなる。

目を見張るようなアグレッシブな外観は、空力やハンドリング性能を追求した結果だ。前後アクスルのワイド化や空気の流れを操るフロントフード、11段階で調整できるスワンネック型のリヤウイングなど、それら全てが速さにつながる。

ボディの軽量化も特筆もので、スチール:アルミニウムの比率は先代では70:30だったが、今回はその比率が入れ替わり、スチール:アルミニウム=30:70になっているという。

また、すべてのウィンドウは軽量ポリカーボネート製で、傷のつきにくいハードコートグレージングが施されている。ルーフには、取り外し可能なエスケープハッチが備わる。

パワートレーンは、4.0リッターの水平対向6気筒・自然吸気エンジンに、より素早い変速を可能とするドッグクラッチ式の6速シーケンシャルギアボックスが組み合わされ、ステアリングにはパドルシフトが備わる。

最高出力は510ps/8,400rpm、最大トルクは470Nm/6,150rpmを発生。強大なパワーを発揮する一方、合成燃料の使用が可能なため、レース条件下でのCO2排出量を大幅に削減しているという。

レーシーな空気が充満するコックピットでは、カーボンファイバー製のステアリングホイールをはじめ、角度に加えて2段階の高さ調整ができるレーシングシート、ピットを守るエンジニアと情報を共有できる10.3インチのカラーモニターなどが採用されている。

また、10個の大型スイッチを備えたラバースイッチパネル(RSP)では、照明や換気、ドライ⇔ウェットタイヤに合わせたセッティング変更、ブレーキバランスの調整などを操作することができる。

(zlatan)

画像元:ポルシェジャパン