愛知の老舗酒蔵「森山酒造」×ライスワインがタッグを組み新たな日本酒造りに挑戦!

老舗の酒蔵が新たに挑戦する日本酒造り。その取り組みを見てみよう。

日本酒を製造・販売するRiceWine(ライスワイン)は、350年の歴史を誇る愛知県の酒蔵、森山酒造とタッグを組み、新たな酒造りに挑戦する。ブランド誕生以来、消費者への直接販売(D2C)を通じて手に入れた知見を日本酒づくりに活用するほか、冷蔵倉庫内に酒蔵を新設して通年で酒造りに取り組む。

従来とは異なる手法を取り入れることで、年間30軒の酒蔵が廃業するという危機的状況にある日本酒づくりの文化を継承し、世界へ発信していくことを目指す。

■神奈川県小田原市の冷蔵倉庫内に、酒蔵を新設

ライスワインと森山酒造は神奈川県小田原市にある冷蔵倉庫内に酒蔵を移設する(完成予定は2021年7月)。これにより、神奈川県では14蔵目、小田原市唯一の酒蔵が誕生。酒蔵を冷蔵倉庫内に設けることで、24時間365日酒造りに適した環境を維持し、従来の冬場だけの酒造り(いわゆる「寒仕込み」)ではなく、1年通じて酒づくりに取り組める、いわゆる「四季醸造」が可能となる。

設備及び従業員の通年稼働により、製造ペースが通常の3~4倍に向上させられるほか、既存の物流施設を活用することで建設コストも従来の4分の1に抑えることが可能だ。

■森山酒造とライスワインについて
森山酒造は愛知県で350年にわたって酒造りを続けてきた。しかし、拠点が過疎地にある上、従来の設備では酒造りに取り組む冬場は3~4ヶ月ほど休日なく働かざるを得ないなど酒づくりの環境は厳しく、事業の継続が危ぶまれていた。

そこで、森山酒造12代目の湯浅俊作は森山酒造の移転を決断。ライスワインの支援を受け、協力して小田原に最新鋭の酒蔵を作ることを決意。新しく冷蔵倉庫内に作る酒蔵では、冬に集中していた酒造りの作業を1年通して平準化することができる。杜氏・蔵人など従業員の働き方改善につながるほか、酒づくりの回数が増えることで日本酒造りの回数を飛躍的に向上させることができ、技術の発展にもつながる。

■酒蔵新設のクラウドファンディング

ライスワインは酒蔵の新設に合わせ、クラウドファンディングを実施中。リターンとして、森山酒造で代々受け継がれている「蜂龍盃(はちりゅうはい)」、そしてライスワインがプロデュースする「HINEMOS」の飲み比べセットなどが届く。

実施期間:〜7月30日(金)18:00まで
募集URL:https://www.makuake.com/project/hinemos03/

新たな挑戦による日本酒の出来上がりが楽しみだ。

(田原昌)