東洋のホップを使う幻のどぶろく製法を再現した「はなうたドロップス」発売

その名前は聞いたことがあっても、飲む機会が滅多にない酒「どぶろく」。素朴な製法で作った最新の「どぶろく」を紹介しよう。

■酒づくりはもっと自由な方が良い

福島県南相馬市に2021年2月に誕生した「haccoba -Craft Sake Brewery-(ハッコウバ)」。

「haccoba」は、東北地方に伝わる幻のどぶろく製法 “花酛(はなもと)” を再現した酒「はなうたドロップス」を、5月24日より数量限定で販売中だ。

「昔の酒づくりはもっと自由だったし、これからも自由な方が良い。」

「haccoba」のつくる酒は、米や麹をつかう日本酒の伝統製法はそのままに、発酵過程でフルーツやハーブを加えるなど、自由な醸造スタイル。かつて各家庭で醸造を楽しんでいた日本の発酵文化の源流にもとづき、酒をつくる楽しさを分かち合いたいと考えている。

今後は、ビールの原料であるホップと日本酒の伝統製法をかけ合わせた酒を、メインプロダクトとして展開していくそうだ。

■東北地方に伝わる製法 ”花酛”を再現

東北地方に伝わるどぶろく製法 ”花酛”を再現した「はなうたドロップス」。

”花酛”とは、かつて各家庭でどぶろくづくりを楽しんでいた時代に行われていたとされる幻の製法。“東洋のホップ” と言われる「唐花草(カラハナソウ)」を用いて、まるでビールのような製法でつくられるどぶろくだ。

「唐花草」は、東北の山奥などに自生しているホップの近縁種。ビールの製造で用いられるホップの和名は「セイヨウカラハナソウ」。

いまや幻とされている”花酛”で実際に使われていた東洋のホップ「唐花草」の軽やかな苦味を加えることで、「はなうたドロップス」は米と麹のやさしい味わいが際立つ。

米がもつ和三盆のような甘みを引き出す黄麹に、レモンのような酸味が特徴の白麹をブレンドし、甘酸っぱい味わいに仕上げている。発酵由来の自然な発泡感もあるため、夏の暑い日も爽やかに飲めそうだ。

米と麹と唐花草、素材のピュアな味わいを堪能できる飲み頃の温度は13度。冷酒でいうなら、涼冷えと花冷えの中間くらいの温度。

肉じゃがなど出汁のきいた煮物や、麻婆豆腐、ガトーショコラのような濃厚なチョコレートにもよく合うという。炭酸を「はなうたドロップス」の3分の1程度いれるソーダ割りや、氷をひとつ浮かべるロックもおいしいとか。

素朴で懐かしい製法を再現した現代のどぶろく。酒好きなら試してみたくなる1本だろう。酒好きなお父さんへの父の日の贈り物にするのもよさそうだ。

「はなうたドロップス」

価格:2,200円(税込)
内容量:500ml/ 1本
販売期間:売切次第終了
商品詳細: https://haccoba.com/products/hanauta-drops

(冨田格)