昭和から平成へ、数々のヒットドラマの主演を務めた名優・田村正和氏が4月3日に亡くなったことが発表された。
■「古畑任三郎ファイナル」を見逃し配信
「眠狂四郎」「乾いて候」などの時代劇から、「うちの子にかぎって…」「パパはニュースキャスター」「カミさんの悪口」「パパとなっちゃん」「じんべえ」「オヤジぃ。」などのホームコメディ、「ニューヨーク恋物語」「美しい人」「協奏曲」などのラブロマンスなど、様々なシチュエーションのドラマで主役を演じてきた田村正和氏。
その代表作の一つとして、強烈な印象が残るのが「古畑任三郎」ではないだろうか。
1994年から2006年のファイナルまでの全42話+スピンオフ1話で田村正和氏は主役である古畑任三郎を演じた。
イチローが犯人役を演じたエピソード「古畑任三郎ファイナル〜フェアな殺人者~」と松嶋菜々子が犯人を演じた最終エピソード「古畑任三郎ファイナル〜ラスト・ダンス〜」を、フジテレビは5月20日(木)21日(金)に追悼番組として放送した。
そして、放送では見ることができなかった地域の視聴者にも観賞できるようにと、フジテレビが運営する動画配信サービスFODにて見逃し配信を実施中だ。
■『古畑任三郎ファイナル~フェアな殺人者~』あらすじ
シーズンを終え、日本に帰国したイチロー選手(イチロー)は、記者会見やチャリティーイベントに出席するために、都内にある某ホテルのスイートルームに宿泊していた。
そのホテルに、古畑(田村正和)、今泉(西村まさ彦)、西園寺(石井正則)の3人がやってくる。実は彼らは、警察を退職し、このホテルの保安課に再就職した向島(小林隆)を訪ねてきたのだ。
古畑たちが向島と話をしていると、突然そこにイチロー選手が現れた。イチロー選手の大ファンだった古畑は、彼と握手を交わし、サインまでもらうことが出来て感激する。
イチロー選手が去ったあと、向島は古畑たちに衝撃的な告白をする。なんと、向島とイチロー選手は、腹違いの兄弟だというのだ。古畑たちは、思いもよらぬ向島の告白に愕然となる。
古畑たちが帰った後、向島はイチローの部屋を訪ねた。頼まれていた出前のカツ丼をイチローに届けるためだった。そこでイチローは、向島にある男の話を切り出す。
その夜、ホテルの地下駐車場に停めてあった盗難車の中から、男の死体が発見される。
日本のテレビ史上に遺る名作ドラマを、名優・田村正和氏を偲びながら観賞できるまたとない機会だ。
「古畑任三郎ファイナル~フェアな殺人者~」
「古畑任三郎ファイナル〜ラスト・ダンス〜」
脚本:三谷幸喜
企画:石原隆
プロデューサー:関口静夫
演出:河野圭太
音楽:本間勇輔
FOD:https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4197/
(冨田格)