コロナ渦において注目されてきた新型コロナウイルスのワクチン接種。いよいよ国内でもスタートしているが、接種の要否について多くの人はどのように考えているのだろうか。
■新型コロナワクチンへの抵抗が減少傾向
マーケティングリサーチを行うクロス・マーケティングは、全国20歳~69歳の男女を対象に『新型コロナウイルスワクチンに関する調査(第4回)』を実施。
2月にも行った同調査と比べて新型コロナワクチンに対する意識はどのように変化しているだろうか。今回はワクチン接種意向、ワクチンに関する行動、ワクチン休暇導入状況・意向などを聴取した。
新型コロナワクチンの接種意向では、「すぐにでも接種したい」が2月の前回調査から13ポイント増の38%、「様子を見てから接種したい」など他項目は減少、ワクチンへの抵抗が少なくなっている傾向に。<図1>
また、性年代別でみると、「すぐにでも接種したい」は男女共に60代が最も高く、6割を超えている。一方で男性20代や女性30代では「あまり接種したくない」の割合が高く、若年層はワクチンへの抵抗が残っている様子。<図2>
■最も気になるのが「副反応について」
新型コロナワクチンに関して“今後したいと思うこと”については、「副反応について、適切な情報収集」(33%)がトップ、「ワクチン接種が終わっても、自粛を続ける」(31%)が次点で続く。<図3>
現在行っている・過去にしたことがあるワクチンに関する行動をみると、 50〜60代で「家族や親せきがワクチンを受けられるような援助」が高く、今後したいと思っている行動は、60代で「ワクチン接種が終わっても自粛を続ける」が特に高い。
高齢者を対象に接種が始まっているが、様々な理由で予約が困難な家族のワクチン接種を支援する動きがみられる。<図4>
■半数以上が希望する「ワクチン休暇」、導入企業は少数
また、「ワクチン休暇」の導入状況は全体の6%、未導入が51%となった。未導入企業勤務者のうち、54%が「導入してほしい」と回答、「ワクチン休暇」への一定の需要が窺えた。<図5・6>
今回の調査結果から、多くの人が副反応は気になるがワクチンの接種を受けたいと考えていることがわかる。今後の動向にも注目したい。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2021年5月14日(金)
有効回答数:本調査1,100サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合がある
クロス集計表のダウンロード:https://www.cross-m.co.jp/report/life/20210519corona/
(hachi)