大阪初「電動キックボードシェアアプリ」をキタ&ミナミ地区で提供開始

大阪で電動キックボードのシェアリングサービスがスタートする。

■ファースト・ラストワンマイルの移動手段を確立

「街じゅうを「駅前」化するインフラをつくる」をミッションに、電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティのシェアリングサービスを展開している「Luup」。

電動アシスト自転車や電動キックボードのみならず、電動・小型・一人乗りの電動マイクロモビリティを包括的に取り扱い、ファースト・ラストワンマイルの移動手段を確立し、全ての人が自由に移動できる未来を目指している。

 

大阪で展開している「LUUP」のアプリ内に、新しいモビリティの実証実験として小型電動アシスト自転車に加えて電動キックボードを導入した。

4月2日(金)より大阪のキタ(梅田)・ミナミ(難波、天王寺)の2エリアにて小型電動アシスト自転車のシェアサービスの提供を開始している。今回、同サービス内に電動キックボードを導入する形となる。まずは7ポート・10台のみからの開始となるが、安全性の段階的な検証が進み次第、夏には利用可能ポートの追加に加え、電動キックボードの台数も数倍に増やしていくとのこと。

電動キックボードを導入するのは「大阪駅中央北口」「天王寺駅」「森ノ宮駅北口」「森ノ宮駅南口」「大阪城公園駅」「桜ノ宮駅」「南海なんば西口」の7ポート。

■実証実験だから認められた特例措置

今回「LUUP」アプリ内に導入される電動キックボードは、世界で唯一普及している電動マイクロモビリティだ。

その特徴は「またぐ、こぐ必要がないため、スカートやスーツでも利用可能」「地面と足が近いため、危険を感じたら足をついてすぐに止まることができる」「IoTデバイス搭載のため、将来的にはエリア別・ユーザー別の安全運転のための制御が可能」。

電動キックボードは日本の現行法上「原動機付自転車」に位置付けられるため、ヘルメットの着用、ナンバープレート・ミラーの装着、免許の帯同、車道のみの走行など、普及しづらい走行条件が課せられている。

規制の適正化とルールづくりに向けて、Luupは「マイクロモビリティ推進協議会」という業界団体を立ち上げ、関係省庁との議論や様々な条件下での実証実験を重ねてきた。

今回、Luupの実証実験の計画が産業競争力強化法に基づく「新事業特例制度」に2021年4月23日(金)に認定されたことを受け、シェアリングサービスの開始にいたったとのこと。

申請を行い認可を受けた事業者に対して、以下の特例措置が適用される。

・道路交通法における区分:小型特殊自動車(※道路運送車両法上は、現行法と同様「原動機付自転車」の扱いになる)
・速度制限:最高15km/hに制限
・走行場所:車道に加えて、「普通自転車専用通行帯」(通称「自転車レーン」)の走行が可能。更に、「自転車道」と「一方通行だが自転車が双方向通行可とされている車道」も走行可能になる。
・走行時のルール:新たにヘルメットの着用が任意(安全の観点から着用は推奨)となる。免許の帯同や自賠責保険の加入などは引き続き義務となる。
・機体要件:引き続き、ナンバープレートやミラーの装着など原動機付自転車に求めれる保安基準を満たす必要がある。

なお、これらの特例措置は、認定を受けた新事業活動計画のもと実施される実証実験にのみ適用される。認定を受けていない事業者や個人所有の電動キックボードの走行に関して、上記の特例措置は適用されないので注意が必要だ。

新しいモビリティで年の移動がどのように変わるのか、条件が合う人には積極的に使って時代を体感してみてはいかがだろう。

Luup:https://luup.sc/
アプリダウンロード:https://luup.onelink.me/Myjb/cfcdb04a

(冨田格)