「シャトー・メルシャン」より国産ワインの新発売情報が届いた。赤と白、それぞれを紹介しよう。
■新たな産地「片丘ヴィンヤード」の名を冠した赤ワイン3種
「シャトー・メルシャン」は、「適地・適品種」の考えのもと、ワイン用ブドウの栽培に適した産地を確保・育成し、その地にふさわしい品種の栽培に取り組んできた。
長野県塩尻市には、「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー」があり、「桔梗ヶ原ヴィンヤード」では、海外でも高く評価され続けている「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー」のブドウを栽培している。
2015年に同じ塩尻市に「片丘ヴィンヤード」を開園し、2017年より植樹を開始。今回、「片丘ヴィンヤード」の名を冠した初ヴィンテージ3アイテムを、9月下旬より発売する。
「シャトー・メルシャン 片丘ヴィンヤード メルロー&カベルネ・フラン 樽選抜 2019」
メルローとカベルネ・フランを同時期に収穫し混ぜて仕込むことで、メルロー由来の黒い果実にほのかにスパイシーなニュアンスとカベルネ・フラン由来のみずみずしさと華やかさが一体となる、馥郁(ふくいく)とした香りのワイン。
「シャトー・メルシャン 片丘ヴィンヤード メルロー 樽選抜 2019」
片丘ヴィンヤードのメルローを100%使用し、ブラックベリーやプルーンの黒い果実にほのかなスパイシーさが感じられるしっかりとしたワイン。若いぶどう樹の生き生きした個性を表現すべくバランスのとれた味わいに。
「シャトー・メルシャン 片丘ヴィンヤード 2019」
メルローとカベルネ・フランをバランスよくブレンド。黒い果実にほのかにスパイシーなニュアンスのメルローにカベルネ・フランの華やかさが加わることで複雑さとまとまりのあるワインに仕上がっている。
■「甲州ワイン」のさらなる価値向上を。白ワイン各種
また「シャトー・メルシャン」では、1976年より「甲州ワイン」の開発に着手し、「甲州」の価値を向上させるさまざまな商品開発にチャレンジしてきた。
新発売する「シャトー・メルシャン 岩出甲州 オルトゥム 2020」は、「シャトー・メルシャン」が「甲州」の多様な魅力を引き出すためにチャレンジした結果誕生したという、「甲州」の最高峰となるワイン。
さらに、「シャトー・メルシャン 鶴岡甲州 2020」も発売する。これは、江戸時代から栽培を続けている山形県鶴鶴岡市の「甲州」を使用したワイン。同地区の「甲州」は山梨県とは異なるテロワールを持っており、「シャトー・メルシャン」としては40年以上ぶりの、新たな産地のブドウから造る「甲州ワイン」だ。
「シャトー・メルシャン 岩出甲州 オルトゥム 2020」
山梨県山梨市岩出ヴィンヤードの中でも、特に優れたブドウを生み出す区画のもののみを使用することで、香り豊かで味わい深いワインに仕上げた。『オルトゥム』とはラテン語で「上昇」を意味し、このワインが甲州のポテンシャルを飛躍的に昇華させることを願い命名。9月下旬より発売。
「シャトー・メルシャン 鶴岡甲州 2020」
山梨県産の「甲州」とは異なるテロワールで育まれた「甲州」の特長を表現したワイン。グレープフルーツなどの柑橘、白桃やバナナといった“熟した果実の香り”が感じられ、ほどよい酸と果実感が調和している。6月1日(火)発売。
国産ワインをさらに高みに導きそうな新商品。味わうのが楽しみになってきた。
キリン公式オンラインショップ「DRINX」:https://drinx.kirin.co.jp/
(冨田格)