暮らす場所を自由に選べる定額制の多拠点居住コリビング(co-living)サービス「ADDress」をご存知だろうか。
■「住み放題」という新しい暮らし方を提案
ADDressは、2019年4月にスタートした定額制で全国の家に住めるサービス。
各家には個室を中心に寝室を確保しつつ、シェアハウスのようにリビングやキッチンなどを共有。空き家や別荘を活用することで、コストを抑えながらリノベーションによる快適な空間を提供している。
光熱費、Wi-Fi、共有の家具やアメニティの利用も含めて月額4万円からの低価格を実現。
また、ADDressの各家ごとに受付などの管理業務などを行う『家守』をハブとした会員同士や地域住民との交流機会も魅力の一つ。移住ではなく都心部と地方が人口をシェアリングする多拠点居住のサービスだ。
今回、ADDressを利用する多拠点生活者のアンケートやインタビューを分析した『ADDress多拠点生活利用実態レポート2021年版』を一般公開したので紹介しよう。
■会員は会社員が多く、利用目的はワーケーションや地域交流を楽しむ
会員属性は20〜40代の働く世代が大半で、中でも会社員の利用が増えているのが実態。2019年4月のサービススタート当初はフリーランスや個人事業主の利用が最も多かったが、コロナ渦のこの1年で会社員会員が大勢を占めるようになった。
また、利用目的のトップは「ワーケーション」。地域での交流や観光・アクティビティを楽しむワーケーションと共に、テレワークなどの仕事を好きな地域で取り組める暮らしを求めているようだ。
地域・人との交流実態では、他の会員との交流や家守との交流を希望する割合が全体の約8割で、実際に「交流できている」と回答した人も約7割に達していることが分かった。こうした地域ごとの交流により、ADDressを利用して8割以上の人が「新しい仲間ができた」と回答している。
■家守分析「近隣の人事業主が多く、会員や地域との交流を図る」
会員と同様、20代の学生から80代のシニア世代まで幅広いが、特に30〜40代が多い構成。会員との違いは会社員よりも、近隣店舗でカフェなど飲食業や店舗を経営する個人事業主の割合が最も多い点が挙げられる。
会員との交流を希望する家守が約9割で、実際に交流できていると回答した家守は約8割。積極的に会員との交流を図っている実態が明らかに。
特に、家守を始める前と後では「生活の質が向上した」と回答した人は8割超。家守としての自己評価も高い傾向にあり、自信を持って家守の任務を担っているのが現状。さらに、家守の継続を希望するかどうかについては、継続意向が7割を超えた。
ADDress多拠点生活利用実態レポートでは、誰でも閲覧可能なレポートを公開中。ADDress会員・家守ともに、さまざまな属性の15名に追加インタビューを実施し、ADDress利用に関する体験談もレポート内で取り上げている。
人が循環する新しい暮らし方、自分らしい生き方ができるサービスに注目したい。
ADDress公式サイト:https://address.love/
レポート閲覧用URL:https://address.love/column/?p=215
(hachi)