日本のウイスキーボトラーズ設立プロジェクト「T&T TOYAMA」始動

世界で初めて、ジャパニーズウイスキーボトラーズの設立プロジェクトが立ち上がった。ウイスキーが好きな人は要チェックだ。

■ジャパニーズウイスキーの本格的ボトラーズを設立

シングルモルトウイスキー通信販売を行うモルトヤマと若鶴酒造 三郎丸蒸留所が共同で設立したプロジェクト「T&T TOYAMA」が、世界初のジャパニーズウイスキーボトラーズ設立プロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを開始。開始後約30分で、目標金額となる1,000万円を突破している。

今回の事業内容は、日本のクラフトウイスキー蒸留所によって造られた原酒を購入し、富山県南砺市に建設する(2022年4月竣工予定)独自の貯蔵庫で、調達した特別な樽を用いて富山ならではの湿潤で自然豊かな環境で熟成させるもの。

その後、最適なタイミングを見極め、熟成のピークで「シングルカスク&カスクストレングス(一つの樽だけからボトリングされ、かつ加水せず樽出しのアルコール度数のままの状態)」によりボトリングし、販売を行う。

なお、本クラウドファンディングは、6月30日(水)まで継続中。日本のウイスキー蒸留所の多様性を確保し、より魅力あるものにしていくために、引き続き応援者を募集中だ。

■ウイスキーのボトラーズ事業とは

スコッチウイスキーの世界には、大きく分けて2種類の商品が存在する。一つは各蒸留所が生産して販売するオフィシャル商品で、もう一つは独立系瓶詰業者(ボトラー)が販売するボトラーズ商品だ。

日本では、本場スコットランドに倣い本格的なウイスキーが盛んに造られるようになったが、本格的なボトラーズは存在していない。

ボトラーズから商品を発売することにより、同じ蒸留所のウイスキーであっても、熟成年数や樽、熟成環境の違いなどからウイスキーの多様性が生まれる。それは、愛好家の楽しみの幅が広がることにつながり、蒸留所の知名度の向上とブランディングに貢献できる。

商品名「Breath of Japan」として発売予定

今や世界中で人気のあるジャパニーズウイスキー。ファンは注目したいプロジェクトだ。

クラウドファンディング概要

期間: 5月13日(木)~6月30日(水)
運営サイト: CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
リターン品: 現時点でプロジェクトに賛同した5蒸留所の一口カスクオーナー権など、ウイスキー愛好家に喜んでもらえるような品を揃えた。

プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/403368?list=projects_popular

(田原昌)