身につけるアイテムにこだわりを持つ男なら注目の、アーティスティックな腕時計。
■複雑なギョーシェ彫りを施した文字盤
スイス時計ブランド「Louis Erard(ルイ エラール)」は、先ごろ発表した Excellence Enamel Grand Feuに続くアーティスティッククラフトラインシリーズの第2弾として複雑なギョーシェ彫りを施した「Excellence Guilloche Main(エクセレンス ギョーシェ)」を発表した。
ベースとなるモデルは前回同様Excellence Triptychを用い、繊細な文字盤装飾を余すところなく堪能できるようにセンター秒針を外した2針タイプにアレンジした。
スイス ラショードフォンで1920年代より文字盤サプライヤーとして活躍するFehr社がこの文字盤を手掛けている。
おおよそ100年前に作られた手動旋盤を用いて、現代の職人が丹精込めて作り上げた文字盤に、おなじみのもみの木をかたどったブルースチールの針。アーティスティッククラフトラインと呼ぶに相応しいこの時計は世界99本という限られた生産本数での発売だ。
■だまし絵のような3Dチェック柄
まるでトロンプ・ルイユ(だまし絵)のような3Dチェック柄に彫られた意匠。
彫刻前の文字盤ベースに黒いニスを塗り、彫り込まれた後 露出した真鍮部分に銀の緑青を発生させるロジウムメッキを施すことでフラットな文字盤に幾何学的な奥行きを与える。文字盤を際立たせるためロゴはガラス面に印字され、スモールセコンドを廃した2針の仕様とした。
手動旋盤を使用した伝統的な手法は、直線を彫るストレートマシンと円形の線を彫るターニングマシンの2種類の機械を用いる。
髪の毛より細い幅0.1~0.5mm、深さ0.03~0.04mmに彫られた線が様々なモチーフを描きだす。モチーフの位置、彫る速度、彫りこむ一定の力、彫りこまれた線の最後の正確な位置、これらのクオリティは職人の熟練の技術と美的センスによるものなのだ。
マシンを使って彫られるにもかかわらずGuilloche Main(手彫りのギョーシェ)と呼ばれるのは、高い技術を持つ職人の力によりマシンが動くから。文字盤の6時位置下にはSWISS GUILLOCHE MAINと手彫りの証が誇らしく刻印されている。
クラフトマンシップを感じる丁寧に作られたアイテムだからこそ、所有する満足感は大きい。
Excellence Guilloche Main(エクセレンス ギョーシェ)
品番:LE66237AA52BVA34
発売時期:2021年5月下旬より
世界限定99本
公式サイト:https://www.josawa-watch.com/louis_erard.html
(冨田格)