大宅賞受賞作が完全版となって新書で発売!日本社会への苦い良薬となる作品が集合

現代中国のタブーに迫るルポや、同調圧力サヨウナラ『どうせ死ぬから言わせてもらおう』など、今読んでみたい本が角川新書から発売された。

5月10日(月)に発売の角川新書は新刊計3作品。

大宅賞、城山賞をダブル受賞した傑作ルポ『八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ』(安田峰俊)、人気生物学者が直言する唯一無二の辛口批評『どうせ死ぬから言わせてもらおう』(池田清彦)、「労働時間が日本より300時間(/年)短くて、時間当たり生産性が1.4倍」のドイツ流の働き方を紹介する『ドイツではそんなに働かない』(隅田貫)などが登場。

・『八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ』安田峰俊(やすだ・みねとし)
天安門事件。現代中国最大のタブーであり、“八九六四”、“六四”と言われる。当時の有名リーダーから地べたの労働者に社会の成功者、そして亡命者など60人以上を取材。世界史に刻まれた事件の意義と意味を問い直す!第50回大宅壮一ノンフィクション賞、第5回城山三郎賞をダブル受賞した傑作ルポの完全版。2019年の香港デモと八九六四の連関を描く新章を収録。事件は2019年の香港デモにどう影響したのか?歴史は繰り返されるのか?

定価:本体1,000円+税
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000508/

・『どうせ死ぬから言わせてもらおう』池田清彦(いけだ・きよひこ)
ヒトが組織に忠誠を誓うのはなぜか?人為的温暖化説は正しいのか?前提が間違っているのに一所懸命やるのは滅びへの近道だ!など、独自のマイノリティ視点で誰もが言えない「ホンネ」や「ギモン」に斬り込む。

定価:本体880円+税
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322012000837/

・『ドイツではそんなに働かない』隅田 貫(すみた・かん)
「決定はすぐやる、作業は明日」「会議の目的をはっきりさせる」「超・簡潔なメール」。ドイツには、自立・独立の強い意識、人生の中での優先順位の明確なつけ方がある。ヒントにすれば、快適な働き方に近づける。

定価:本体900円+税
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322102001048/

これらの本は電子書籍としても発売している。気になる人は読んでみてほしい。

(田原昌)