デジタルアート作品を、多様なメディアで鑑賞できるオンラインアートギャラリーが登場。お気に入りの作品を探して、自宅に飾ってみては。
コンピューター技術を用いて作られる新しい芸術「デジタルアート」のプラットフォームを提供するNEORTは、4月30日(金)、デジタルアートをPCやスマホ以外にも、プリント版や専用フレーム、AR / VRなど様々なメディアで閲覧できるサービス「ANIMR(アニマー)」のβ版をリリースした。
■デジタルアート市場が拡大傾向
デジタルテクノロジーによってつくられるデジタルアート市場が近年拡大傾向だ。特にブロックチェーンの技術を用いたデジタルトークン「NFT(ノンファンジブルトークン)」とそれを活用したクリプトアートの登場により、その広がりはより急激なものになっている。
しかし、オンライン上でのデジタルアート売買が活発になってきた中でも、購入した作品を飾るなどして楽しめる環境はまだまだ整っていない。
そこで、NEORTはデジタルアートをプリントを含む様々なメディアで鑑賞できるオンラインアートギャラリー「ANIMR」のβ版を展開した。
■オンラインアートギャラリー「ANIMR」について
ANIMRは、デジタルアート専門のオンラインアートギャラリー。作品を購入すると、ユーザーのもとにはデジタルデータ(画像もしくは映像形式)とプリント版作品の両方が届く。
プリント版はポスターフレームに入れて部屋に飾ることができ、将来は、専用のデジタルフレームやAR / VR空間など、あらゆるメディアで作品の鑑賞が可能となる。また、各作品にはアーティストがエディションを設定することができ、販売数を限定できるようにもなっている。
現在サポートしている作品のデータ形式は、画像(jpg / png, GIF)と映像(mp4 / mov)。鑑賞方法は、「プリント版を飾る」「PC / SPのブラウザ上で鑑賞する」のみだが、将来的には専用フレームやAR / VRなど、様々なメディアでデジタル形式のまま鑑賞できるようになる予定だ。
■パブリックリリース版への展望
初回は8名のアーティストが参加。現在、アーティストとしてのANIMRへの参加は招待制だが、今後は申請フォームを設け、より多様なアーティストが参加できるようにしていくという。
また「ANIMR」のβ版では、デジタル作品の販売とプリント版の発送に機能を絞って提供されるが、パブリックリリース版では鑑賞できるメディアが拡充され、ブロックチェーンを活用した所有権の売買も可能になる予定だ。
ブロックチェーンをはじめとする新しいテクノロジーにより、デジタルアートの流通は一般化しつつあるが、作品の鑑賞においてはまだまだ課題が多くあるのが現状である。
早速ANIMRを利用して、より多様な鑑賞を楽しんでみては。
ANIMR:https://animr.art
(田原昌)