新型EQAは、メルセデス最小のコンパクトSUVである「GLA」をベースにした100%電気自動車で、EQシリーズとしてはミドルサイズSUVの「EQC」に続く第二弾となる。
ハッチバックやセダンではなく、人気のSUVタイプから導入を進めるあたりからは、メルセデスの堅実な戦略が垣間見える。
「プログレッシブ・ラグジュアリー」をコンセプトとした内外装は、新しさや“EQ”らしさを感じられる仕立て。力強さよりも滑らかさ、アグレッシブ感よりもスタイリッシュ感が強調されている。
外装では、中央にスリーポインテッドスターを配したブラックパネルグリルや、左右のデイタイムランニングライトをつなぐ光ファイバーの帯、リアを横断するLEDのライトストリップなどを採用。
アルミホイールは、標準仕様では空力を追求した18インチの5スポーク、AMGライン仕様ではラグジュアリーな20インチのマルチスポークが奢られる。
一方の内装では、助手席前のインパネに64色から選択できるバックライト付きのトリムを採用したほか、ローズゴールドで彩った円形のエアアウトレット、ファブリック×レザーARTICO(合成皮革)のコンビシートを採用。ファブリックは、ペットボトルをリサイクルした素材を用いている。
ボディサイズは、全長4,465(GLA比で+50)×全幅1,835(同±0)×全高1,625mm(同+5)となり、最低地上高はオフロードでも余裕の210mmを確保している。
駆動方式はFFのみで、フロントアクスルに搭載されるモーター(最高出力190ps/最大トルク370Nm)で前輪を駆動。モーターの搭載方法などの工夫により、従来のEVを上回る優れた静粛性を備えているという。
また、ステアリング左右に備わるパドルシフトによって、回生ブレーキの強度を5段階で調整できる。
その中でも特徴的なのは、コースティング状態となる「D+」と、前走車との車間距離や登り坂/下り坂などを考慮して最適制御する「D Auto」になる。
充電は2タイプに対応していて、チャデモ式の急速充電はボディ右後ろの給電口から、普通充電はリア右下の給電口を利用する。
グレードは「EQA 250」のみの設定で、価格は640万円。ちなみにメルセデスでは、Sクラスベースの「EQS」やGLBベースの「EQB」も、2022年央までに導入する計画としている。
(zlatan)
画像元:メルセデス・ベンツ日本
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