SNSやネット上で問題となっている、非難や糾弾の声。
日本トレンドリサーチは、そんな「謝罪に対する気持ち」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介しよう。
芸能界では、第一線で活躍していた人が何らかの問題を起こすことも。そうした人が、謝罪や自粛期間を経て復帰した場合に、SNSやネット上では非難や糾弾をする声が上がることがある。
そうした“謝罪や反省をし自粛期間を経て復帰”した芸能人について、人々はどのように考えているのだろうか。今回は、全国の男女を対象に、「謝罪に対する気持ち」についてアンケートを実施した。
「謝罪に対する気持ちに関するアンケート」調査概要
調査期間:4月8日~20日
集計対象人数:1,200人
集計対象:男女
■不快に思う迷惑行為をした人が“改善して謝罪した”場合、その人を許せるか?
まずは、芸能人に限らず、自分が不快だと思う迷惑行為をした人について、その人が“改善して謝罪した”場合、許せるか聞いた。ここでは、凶悪犯罪などは除いた、一般的な範囲での迷惑行為について回答してもらった。
結果、70.4%が「許せる」と回答し、相手が改善して謝罪したなら許せるという人が多いようだ。
■“謝罪をし自粛期間を経て復帰”した芸能人に対し、非難の気持ちを「発信する」のか?
7割以上は、相手が“改善して謝罪した”なら「許せる」ようだが、それがスキャンダルを起こした芸能人であった場合はどうだろう。
SNSやネット上などで「非難の気持ちを発信する」という人はわずか2.3%で、60.4%と多くは「非難の気持ちはあるが発信はしない」、また、「謝罪等を済ませたなら非難の気持ちはない」という人も37.3%だった。
では、非難されている人が「自分の応援している芸能人」であった場合は、どうだろうか。まずは、自分の応援している芸能人が、スキャンダルを起こしたことがあるかについて聞くと、31.0%が「ある」と回答。
そして「ある」と答えた人に、その芸能人がスキャンダルを起こした後、応援する気がなくなったかについて聞いた。「応援する気はなくならなかった」が60.8%で、スキャンダルを起こした後も応援し続けているほうが多いようだ。
今回の調査では、“謝罪し、改善した”ならば、7割以上は「許せる」という結果に。スキャンダルを起こした芸能人についても、「許せず批判の書き込みをする」という人は全体のごくわずかで、その後も応援し続けるというファンのほうが多い。
確かに、スキャンダルを起こした芸能人について、ネガティブに思っている人はいる。しかし、反省して改善した後も非難され続ける人や、それを応援する人の気持ちは無視されても良いのだろうか。
ネットニュースやワイドショーなどでは、ネット上に上がる非難や批判などの声を大多数の意見として取り上げることがあるが、もしかしたらそれ自体が“偏向報道”となってしまっているのかもしれない。
SNSやネットの情報の真偽については、難しい問題だ。
アンケート詳細:https://trend-research.jp/7899/
(田原昌)