食べることが地球のためになる、カカオの廃材を利用した新たなスイーツ誕生

チョコレートが好きならば、カカオの持続性にも目を向けたい。

■新たな食材の可能性を探るサスティナブルなプロジェクト

LIFULL Tableが展開する「地球料理 –Earth Cuisine-」は、食べることが地球のためになる、そして新たな食材の可能性を探るためのサスティナブルなプロジェクト。

間伐材を使用したパウンドケーキ「Eatree Cake 〜木から生まれたケーキ〜」、放置竹林をテーマにした「Bamboo Sweets -竹害から生まれた和菓子-」、放置竹林の竹と笹を約24%使用した「Bamboo Galette(バンブー ガレット) -竹害から生まれたガレット-」に続き、カカオの廃材から生まれた、新しいサスティナブルスイーツ 「ECOLATE」を発売した。

「ECOLATE」は、一般的なチョコレート製造では使用せず通常廃棄されるカカオ豆の殻、枝、葉を使用、カカオマスを使わないサスティナブルで美味しい、新しいチョコの在り方を提案する。

■深刻化する『チョコレート危機』

「ECOLATE」プロジェクトの背景には、深刻化する『チョコレート危機』がある。

長年、チョコレートをはじめカカオを原料とする商品の大量生産・大量消費、価格低迷を背景に、カカオ農家の多くは貧困状態にあり、児童労働、低賃金、危険労働など、カカオを取り巻く環境は複雑かつ深刻な社会問題と化している。

また、その需要故の生産地拡大による環境破壊、地球温暖化に伴う気候変動やカカオ樹の老齢化、カカオ樹が罹る病気の脅威も相まってカカオ不足は深刻な状況だ。

このままでは2050年までにチョコレートが食べられなくなってしまう恐れがあるともいわれており、環境への配慮と生産体制の共存が急務となっている。

カカオを取り巻く社会課題に目を向けたこのプロジェクト、7割が廃棄されているとされる「カカオの廃材」に新たな「食材」としての価値を与えることで、農家の貧困問題を解決する第一歩にできないか、カカオ農家にとっても新たなエコシステムを構築できないかと考えた。

そして誕生したのが「ECOLATE」だ。

■「ECOLATE」は2つのタイプ味わい

2つのタイプの「ECOLATE」が誕生した。

1つは、「unis」のシェフパティシエで「Social Kitchen」のプロデューサーである江藤 英樹シェフが開発した「ECOLATE CARRE(エコレート カレ)」。カカオ⾖の殻、枝、葉から生まれた新しいひと⼝チョコレートだ。

ECOLATE CARRE(エコレート カレ)2,200円

もう1つは、「Social Kitchen」ディレクターの上妻 正治シェフが開発した「ECOLATE TABLETTE(エコレート タブレット)」。カカオ廃材含有量33%、カカオ⾖の殻から生まれた新しい板チョコレートだ。

ECOLATE TABLETTE(エコレート タブレット)1,760円

サステナブルな生産サイクルで生まれた新たなアイテム。チョコレートが好きな人にこそ、その背景を理解しながら味わってもらいたい。

ECサイト:https://table.lifull.com/earthcuisine/ecolate/

※価格は税抜

(冨田格)