福岡、栃木など産地別の山田錦を100%用いた「ご当地獺祭」登場!

今や世界的にも注目されている日本酒「獺祭」から、各県で生産された山田錦を使用した「ご当地獺祭」が登場。ファンなら試してみたい、新たな試みだ。

旭酒造は、日本各地で高品質な山田錦が生産されていることを知って欲しいと、産地別の山田錦を使って醸した「獺祭」を発売。掛け米、麹米ともに同一県産のものを100%使用する。

■獺祭と山田錦
「酒米の王様」として酒造りに重宝されている山田錦は、兵庫県を主な主産地とし全国で栽培されている。
旭酒造では、酒造りに山田錦のみを使っており、毎年約9,000トンの山田錦を全国約20府県の産地から購入して使用。これは全国の山田錦生産量の約4分の1にあたる。

獺祭のポリシーである「真に美味しい酒を造る、そしてそれを幻の酒にしないため安定して供給する」の達成のため、新潟や栃木、徳島、広島などの地域の農家に声をかけ、山田錦の生産に踏み切ってもらった過去も。

■全国の生産者への想い

背が高く(=倒れやすく)栽培の難しい山田錦を作るために、生産者は産地それぞれの気候の特性を乗り越えるために、血のにじむような努力をしている。酒米の生産者というのは、一般消費者からはどうしても目につきにくいもの。そんな山田錦生産者が日本各地で誇りを持って米作りに取り組んでいることを、もっと多くの人に知って、応援してほしい。

そうやって獺祭を飲む消費者が興味を持ってくれる事は、生産者にとって大きな力となる。それは生産者がより良い品質の山田錦を作る事にもつながり、さらに美味しい獺祭が造れるようになることにもつながるのだ。

「獺祭 純米大吟醸45 ○○県産山田錦使用」
○○県産山田錦100%使用
精米歩合45%
販売価格(税込)1800ml / 3,300円、720ml / 1,650円、300ml / 688円
※通常の「獺祭 純米大吟醸45」と同価格。○○には各県が入る。
発売日:
4月8日 福岡県産
4月21日 山口県産
4月28日 栃木県産
4月末   新潟県産
その他の地域でも検討中。数量限定。なくなり次第終了
販売:この獺祭は地元の人々に飲んで欲しいということで、販売はその県の獺祭取扱店のみ。
各県の獺祭取扱店:http://www.asahishuzo.ne.jp/dealer/

産地により、同じ山田錦でも性質が異なる。福岡県産のものは、発酵段階で米が良く溶け、甘みと味がしっかりと出ている。新潟は特に軽やかな印象の酒になりそうだ。

各県産の特性を生かし、受け入れながら最善を尽くして醸された獺祭を楽しんでみよう。

旭酒造:https://www.asahishuzo.ne.jp/

(田原昌)