FRピュアスポーツ「BRZ」と「86」の操る歓びがさらに昇華!

すでに昨年11月にワールドプレミアされていた「SUBARU BRZ」と「GR 86」だが、今回はより現実的な“日本仕様”について公開されている。

パワートレーンは、先代の2.0Lから2.4Lに排気量を拡大した水平対向4気筒エンジンに、6速ATもしくは6速MTを組み合わせる。最高出力は先代から+28psとなる235ps/7,000rpm、最大トルクは同じく+38Nmとなる250Nm/3,700rpmを発生し、0-100km/h加速タイムは6.3秒で先代より1.1秒も速い。

また、6速ATは「SPORT」モードの制御が進化。クルマがスポーツ走行中と判断した際には、ドライバーの意思や操作に応じて、最適なシフト操作を自動的に行い、よりダイレクト感のあるコーナリングを実現するという。AT車には、運転支援システムの「アイサイト」も標準装備される。

ボディサイズは、全長4,265×全幅1,775×全高1,310mmで、先代比では30mm長く、幅は変わらず、10mm低い。

シャシーは先代を継承しつつ、新型レヴォーグにも採用されたインナーフレーム構造や構造用接着剤などの採用によって、フロントの横曲げ剛性は約60%、ねじり剛性は約50%も向上させているという。

また、今回からエンジンフードに加えて、ルーフやフロントフェンダーもアルミ製とし、さらにフロントシートやマフラーなどの改良によって軽量化を推進。エンジンの排気量アップに伴う重量増を限界まで抑えるべく、あらゆる角度から軽量化を図っている。

外装デザインはムダをそぎ落とし、より機能性を高めた造形が目を惹く。具体的には、フロントフェンダー後方に配されたエアアウトレットやサイドシルスポイラー、ボディ一体型のリアスポイラーなどが、機能性と見た目のカッコよさを両立している。

両車の“違い”はフロントグリルや前後ランプのデザインで、視覚的にはBRZの方がより低重心に見える。

内装デザインもブラッシュアップされ、水平基調を強めてドライビングに集中しやすいレイアウトとしている。7インチのTFT液晶パネルを採用したデジタルメーターでは、水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたオープニングアニメーションが流れるようだ。

気になるのは、走行特性の“違い”だろう。先代モデルでは、ライントレース性に秀でたオトナの「BRZ」と、ドリフト姿勢を作りやすいヤンチャな「86」という色分けだったが、今回はどうなるか。続報を期待して待ちたい。

(zlatan)

画像元:SUBARU、トヨタ自動車