漢たちの熱い闘いがやってくる。
■ヘビー級タイトルマッチ、3年2カ月ぶりの再戦
WOWOWは、日本時間の3月28日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される「UFC260」を、生中継&ライブ配信する。
メインイベントは、3年2カ月ぶりの再戦となる、王者スティーペ・ミオシッチvs挑戦者フランシス・ガヌーのヘビー級タイトルマッチだ。
このヘビー級タイトル戦の見どころを、WOWOW「UFC-究極格闘技-」解説者としても知られる“世界のTK”髙阪剛が語った。
■髙阪剛が語る、今回の注目ポイント
「挑戦者のガヌーにとっては、“いよいよ来たか”といった感じでしょうね。3年前と比べると、あきらかに強くなっていますから。
前回とはまったく違う展開になる可能性が高いと思います。前回の試合、ミオシッチはしょっぱなからタックルでテイクダウンを狙っていったんですよ。これはストライカーのミオシッチにしては、意外な展開でした。
ミオシッチにしてみたら、“まともに打ち合って、間違ってコイツのパンチをまともにもらったらアウトだ”というのがあったんでしょう。あれだけのハードパンチャーで、身長とリーチを見ても、ガヌーの方が長いので。なおかつあのプレッシャーで出て来られたら、打撃戦がリスキーだという思いがあったんでしょうね。」
「前回は、ミオシッチが戦略と技術で、MMAファイターとしての総合力の違いを見せつけたかたちになりましたよね。おそらくガヌーは、この試合を受けて、“ただ前へ前へ出ていって、強い打撃を打つだけではダメなんだ”という反省を踏まえて、その後の試合を重ねていった感があるんですよ。
たとえば、ヴェラスケス戦では、これまで一気に攻めていくところを、グッと抑えながら戦っているように見えたんですね。結果、早い段階でのKO勝ちになったんですけど、ただ強打のパンチを振り回すのではなくて、前に“いくぞ、いくぞ”という形を見せながらプレッシャーをかけていく。それによって相手が崩れていくということを、おそらく学んだんじゃないかな。
だからガヌーとしては、前回のような戦いはしないと思うんですよ。パンチをぶん回すのではなく、プレッシャーをかけながら、当てられるタイミングでしか打撃を出さないんじゃないかと思いますね。」
「そうなってくると、ミオシッチとしては前に出てくるからタックルに入れたけど、プレッシャーをかけながらじりじり前に出る相手には、なかなかいけないはずなんですよ。前回のテイクダウンを見ても、正直、そこまでレスリングスキルが高いタックルではなかったので。相手が勝手に詰めてきてくれるから入れた部分があったと思う。
また、テイクダウンに成功してグラウンドで漬けて以降は、ガヌーが消耗したから、その後もテイクダウンをとれたというのもあると思うんですよ。だから今回は、その辺のテイクダウンをめぐる攻防がどうなるかですよね。そこがすごく大きなポイントになると思います。」
■BSと配信で同時生放送
3年2カ月の間に王者打倒の戦略を練って実践してきた挑戦者。目が離せない熱戦が繰り広げられそうだ。
『生中継!UFC‐究極格闘技‐ UFC260 in ラスベガス ヘビー級タイトルマッチ、ミオシッチvsガヌー』は、3月28日(日)午前11:00より、[WOWOWライブ]&[WOWOWオンデマンド]で生中継&ライブ配信する。
花見もいいが、漢たちの熱い闘いに酔うのもまた楽しい。
WOWOW番組オフシャルサイト:https://www.wowow.co.jp/sports/ufc/
(冨田格)