コロナ禍の一年、ペットにかける支出にも変化が!「ペットにかける年間支出調査 2020」

コロナの影響で、自宅でペットと過ごす時間が増えた人も多いのでは。そこで、2020年の1年間にペットにかけた出費についての調査結果を紹介しよう。

ペット保険シェアNo.1のアニコム損害保険は、アニコム損保のペット保険契約者3,000名以上から得られた回答をもとに、2020年の1年間にペットにかけた年間支出費用を発表。2020年は新型コロナウィルスの影響で外出自粛をしたりと、例年とは少し違った一年となったが、その影響もうかがえる結果となっている。

■合計額自体に大きな変動はなかったものの、その内訳には変化が見られた一年

犬・猫それぞれについて、病気の治療費やフード代、トリミング料といった各項目にかかる費用を調べたところ、犬では347,104円(前年比113.1%)、猫では164,835円(前年比103.9%)と、犬猫ともに昨年よりやや増加。

犬猫ともに、合計額自体に大きな変動はなかったものの、その内訳には変化が見られた。大きく減少した項目は「ペットホテル・ペットシッター」で、前年の半分以下。外出自粛により旅行などに行けなかった人が多かったことが分かる。その他、「光熱費(飼育に伴う追加分)」の減少からも、外出自粛や在宅勤務などで在宅時間が増え、ペットの留守番時間が減ったことなども考えられる。

また、「ケガや病気の治療費」は犬猫ともに増加傾向。家で一緒に過ごす時間が増えたことから、ペットの些細な変化に気づき、病院に連れていくことが多くなった結果かもしれない。

そして、来年の支出見込みについては「変わらない」が約半数、「増える」が約3割。「コロナが落ち着けば一緒に旅行に行きたい」といった声が寄せられていた。

■3割以上の飼い主が「美容院」「医療費」は自分よりもペットに多くかけている

自分自身よりも、ペットに費用をかけている項目を聞いたところ、32.9%が「美容院(理髪店)」、続いて30.8%が「医療費」と回答。「自分は2~3ヶ月に1回だが、愛犬は月1でトリミング。」「こまめに健康診断をし、軽度の異常でも積極的な治療を行なっているから。」などが挙げられており、「少しでも長く一緒にいたいから。」といった愛のある回答が多く寄せられた。

■小動物のペットにかけた費用も調査
犬・猫以外の小動物(うさぎ・鳥・フェレット)についても調査を行った。最も費用が高かったのはうさぎで、年間83,612円。そして小動物は「光熱費」が犬猫よりも高い結果に。

支出費用の推移から見ると、コロナ禍による我々の生活の変化に伴い、一緒に暮らすペットたちとの向き合い方も変わったことが見られる結果と言えるのではないだろうか。

詳細:https://mag.anicom-sompo.co.jp/17434

(田原昌)