幻の酒米「亀の尾」と興津川の伏流水で醸した「臥龍梅」の限定酒を発売

1994年にはテレビドラマ化もされ話題となった人気漫画「夏子の酒」で描かれた幻の酒米のモデルを使用した限定酒が登場した。

■幻の酒米で醸した限定酒

静岡市清水区の清酒・臥龍梅醸造元三和酒造は、静岡市清水区両河内地区の活性化に取り組むNPO法人複合力と共同で、両河内で栽培した幻の酒米「亀の尾」で醸した日本酒「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」を発売する。

「亀の尾」は明治時代に山形県で育成された酒米。コシヒカリ、ササニシキといった現在の有名品種の祖であり、日本の最大品種とされるほど普及した時代もあったが、栽培の難しさから徐々に姿を消した。

■休耕田を再生させ復活させた酒米

「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」に使用される亀の尾が栽培されるのは、標高1,000メートル級の山々を流れる清流興津川の源流域「両河内」。その休耕田を再生させ、複合力のメンバーを中心とし、100名を超える市街地から集まった市民らによって大切に育てられた。

風や台風で何度も稲が倒れたり、イノシシの被害、病害虫の被害を受けたりと、栽培は困難を極めたという。

そんな貴重な米を使って醸造を行ったのは、江戸時代から続く創業335年の静岡市清水区の老舗酒蔵、三和酒造。豊かな香りとすっきりした味わいが人気の「臥龍梅」の醸造蔵だ。

使用米の亀の尾と同じく仕込み水に興津川の伏流水を使用することから、正真正銘の清水テロワールが誕生した。

■酒に込めたそれぞれの想い

「亀の尾」を栽培したNPO法人複合力と、「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」を醸した三和酒造の代表のコメントを紹介しよう。

NPO法人複合力 理事長 加藤伸一郎氏

初めての酒米づくりで、米の等級を取得するための検査等、たくさんの苦労がありました。亀の尾は背丈が長いことで倒れやすく、台風で倒れると酒造りには使えない米になってしまいます。「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」はオール清水で作り上げた日本酒。ぜひ清水の味を味わっていただきたいと思います。今後は毎年継続してお酒をつくれるよう、米を作り続けていきます。

三和酒造株式会社 代表取締役社長 鈴木克昌氏

亀の尾はプロの農家でも栽培が難しいと聞くので、そんなお米にチャレンジすると知りはじめは驚きました。1年の収穫量では酒造りには足りず、2年分の想いを込めてつくられています。個性のある亀の尾らしく、できあがった酒は個性のある仕上がりになりました。軽やかですっきりとしたタイプです。数が限られてはおりますが、多くの皆様に味わっていただきたいと思います。

多くの人の想いが詰まった「臥龍梅 両河内亀の尾 2021」。限定発売なので、気になる方は早めの予約を。

両河内の風景「山の緑」と「川の青」をイメージしたグリーン瓶とブルー瓶

臥龍梅 両河内亀の尾 2021

内容量:720ml
アルコール度数:16度
精米歩合:60%
税込ネット販売価格:2,400円
オンラインストア:https://garyubai.theshop.jp/items/41783835

(冨田格)