「日本人初のテキーラ職人」所属の蒸留所から希少テキーラ発売

伝統的な製法を守って作られた、生産数限定の記念ボトルが新登場。本国メキシコではすでに完売している、レアなテキーラだ。

■手間のかかる、伝統製法によるテキーラ

フィデアは、日本人初のテキーラ職人としても話題になった景田哲夫氏所属のカスカウィン蒸留所製「カスカウィン・タオナ レポサド」のウノとドスを販売している。

古来から引き継がれる製法プロセスの1つである、タオナという石臼を用いたテキーラ。この製法を用いたものは1400以上あるというテキーラの中でも少数で、原点に還った製法といえる。

通常はシュレッダーなど機械を用いて粉砕することが多く見られるが、タオナで轢くことで、より甘みと香りが引き出すことが可能になった。テキーラ通に喜ばれる逸品だ。

タオナの樽熟に対する多数の要望があり、蒸留所が本数限定にて製作を決断。熟成期間は全て6ヶ月、安定化は19リットルのガラス容器で2.5ヶ月行った。各製品のネックには紙タグが付いており、そこに記載のQRコードを読み込むとより詳細な製品情報を得ることが出来るようになっている。

原料にこだわった希少なテキーラで生産本数が少ないため、ウノ、ドスともに100本の販売を予定している。

カスカウィン・タオナ レポサド ウノ

テネシーウイスキー用の中古樽:約20年前にカスカウイン蒸留所に搬入され、現在もレポサド/アニェホ/EAにメインバッター的に使用される樽。

蒸されたアガベ、バニラの風味、そしてうっすらとバターやスイートポテトが入り混じった乳製品系のニュアンス。さわやかなバーバル感や塩味を帯びたミネラル感を残しつつ、カスカウインの古来より用いられるハウス熟成樽の渋みも感じられる。

カスカウィン・タオナ レポサド ドス

アメリカンホワイトオーク:約35年前に新樽で搬入され、カスカウイン蒸留所内にて約4年前にリチャーされた樽。

新鮮な赤色系フルーツ、さくらんぼや赤梅(メキシコ産)の風味が感じられる一方、バニラ、カスタードクリームやバターの様な滑らかさも楽しめる。このテキーラは、古の”樽=時”を身近に感じさせてくれる一品に仕上がった。

■日本人初のテキーラ職人・景田哲夫氏

六本木・西麻布の複数のテキーラバーで10年以上に渡りバーテンダーとして活動。テキーラに対する情熱が抑えきれなくなり、宛もないまま単身メキシコにわたった。現地でも彼の熱意とテキーラへの造詣の深さが認められ、日本人初のテキレロとしてカスカウィンに迎え入れられた。

■カスカウィンとは

蒸留所設立から現在2世代目を迎えた「Tequila Cascahuin(テキーラカスカウィン)蒸留所」は、1904 年、ハリスコ州はバジェス地方、エル・アレナル自治区でその産声を上げた。テキーラ界における老舗企業の1つに数えられており、頑なに丁寧な製造工程が守られている。

こだわりの製法を守っている、本物のテキーラを味わおう。

購入先「エルメヒコ」:http://el-mexico.net

(田原昌)