土砂災害のない未来と豊かな森を次の世代に残そう!木のお茶「木茶」で植林を

土砂災害を防ぐには、林業によって山の木をきっちりと管理することが第一歩。そこで、防災の観点から林業に取り組む「ソマノベース」が、和歌山県の山林へ植林するクラウドファンディングに挑戦中。

パナソニック、ロフトワーク、カフェ・カンパニーが運営する、100年先を豊かにするための実験区・100BANCHで活動する「ソマノベース」は、土砂災害のない未来と豊かな森を次の世代に残したいという想いから、森林保全・環境改善の観点から林業に関わる活動を展開している。

今回、ナナナナ祭をきっかけに製作した「茶繋木」をクラウドファンディングにて販売、支援数に応じて木の植えられていない山林(和歌山県)へ植林するプロジェクトに取り組む。

​■豊かな森を復活させたい!木のお茶を売った分だけ植林するプロジェクト

紀伊半島大水害により被災した経験をきっかけに、「地元から水害をなくす」をミッションとして掲げ、林業イノベーターのためのウェブメディアを展開する「ソマノベース」。現在、土砂災害のない未来と豊かな森を次の世代に残したいと、よりよい森林づくりと、防災に向けたクラウドファンディングを実施中。

今回の支援者へのリターンは、渋谷100BANCHで共に活動するプロジェクト「Hello Gin&Tonic」と「Strawmaestro」のが製作した、国産材を使用したお茶・コップ・ストローのセット『茶繋木』だ。

■日本の林業の現状について

林業はかつて日本の大きな産業の一つだった。しかし、時代の流れとともに建築材はコンクリートや鉄骨へ変わり、身近な生活用品はプラスチックなどの素材に変わり、海外の木材も多く日本へ流入し、日本の木々は居場所を失ってしまった。

木材価格の低下によって、収益は減少。 その結果、管理放棄された森が増える。そうすると、土砂災害が起こりやすくなってしまうのだ。

木の植えられていない山を無くすこと、植えた木を健康に育てるために木を間引く(間伐)等の適切な管理を行っていくことで、木々が根を張り、多くの水分を吸収できる山を増やすことができ、山の表面が崩れる「表層崩壊」のリスクを減らすことにつながる。

林業や土砂災害をより多くの人と一緒に考え、安全で豊かな生活を守っていきたい。そう考え、このプロジェクトを立ち上げたという。

■木のお茶でリラックス

今回はリターンとして、お茶・コップ・ストローのセット「茶繋木」だけでなく、それぞれ単体でも選べるようになった。リラックス・リフレッシュの時間のお供に、大切な人への贈り物に。

「木のお茶(2個セット)×サングリアのレシピ×植林プラン」(5,000円)などがある。

・木茶
森の中にいるような「杉の香りがふわっと口の中に広がる瞬間」を目指してブレンドしたのは、おがくず。木の香りがふんだんに溢れるよう、香水と同じ抽出法を採用して2種類のブレンドを完成させた。

・木杯
木茶の香りをより引き立たせるために選んだ木材は、埼玉県飯能市の西川材。木の長い月日がそのまま現れた年輪を見せるには、一本の木をそのままくり抜く製作方法が一番。

木杯は一つ一つ丁寧に削られ、温かいお茶も楽しめるよう耐熱加工も施されている。

・木藁
ストローといえば、現在環境保全の観点からレジ袋と同様無くす動きが盛んなもの。そこで、捨てることができ、洗い続ける必要もない木のストローを考えた。

日本の未来を考え、森林を適切な形で残していく。そうして、災害を防いでいきたい。

プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/334615
実施期間:2021年3月28日まで

(田原昌)