いつか泊まってみたい!ロンドンで最初の大法官庁裁判所を再生したホテルがオープン予定

海外には古い建築物を利用した魅力的なホテルがあるが、今回ご紹介するのもそんなホテル。

ローズウッド ホテルズ&リゾーツが、著名な不動産デベロッパーであるカタリ ディアールとのパートナーシップにより、ロンドン市内で名高いメイフェア地区に当ブランドでロンドン2軒目となる「ザ チャンセリーローズウッド」を2024年に開業する。

■フランス人建築家ジョセフ・ディランがインテリアを担当

同ホテルは、ラグジュアリーな旅行者が高い優先順位を置くコンテンポラリーな快適性と、象徴的である建築の豊かな歴史のバランスをとりながら、英国人建築家であるデビッド・チッパーフィールド アーキテクツのデビッド・チッパーフィールド卿の手により再生された建築が魅力。

フランス人建築家ジョセフ・ディランがインテリアを担当している。

ザ チャンセリー ローズウッドの名は、物語られてきた過去と永遠の遺産を持つ建物への優雅なる賞賛にちなんで付けられたもの。

元は1960年に建築家エーロ・サーリネンが建設した、20世紀半ばのメイフェア地区のランドマークであり、以前は米国大使館としても使用された、ロンドンで初めてチャンセリー(大法官庁裁判所)として建設された建築物だ。

サーリネンによるグランド ファサードは、英国における米国との外交関係を象徴する建物とともに、グローブナースクエアの西側境界を超えて注目を浴びる。

インテリアを指揮するディランは、名高いサーリネンの遺産を賞賛しながら、自らの代表的スタイルであるアール ド ヴィーヴル(Art de Vivre)を同時に融合し、それぞれの空間が居心地良く魅力溢れる空間に仕上げている。

1920年代の洗練と1960年代の創造性と魅惑からインスピレーションを受けたデザインスキームは、温かく豊かなカラーパレットと洗練された特徴、アールデコ様式のディテール、クルミ材の羽目板、大理石と銅のアクセントを生かして伝統的な英国紳士倶楽部の雰囲気を彷彿とさせる。

■ローズウッドを象徴する住宅風ホテル

5つ星ホテルとして、そして英国のホテルとして共に初となるサステナブルな開発を讃えるBREEAM最優秀格付けを獲得することを念頭に置いた同物件は、サステナビリティの真の力を表現している。

ザ チャンセリー ローズウッドの完成時には、139室の細やかにデザインされた客室とスイート全室、活性化されるパブリックエリアやダイニング エリアで、ローズウッドを象徴する住宅風の雰囲気が醸し出される予定だ。

その他の施設は、ヤブ・プシェルバーグがデザインを手がけた統合ウェルネス施設のアサヤ、5軒のリテール店舗、数々のミーティング ルームと750人収容可能なボールルームを含むイベント空間から構成される。

ローズウッド ホテルズ&リゾーツのロンドンでの2軒目の物件であり、ヨーロッパで6軒目となる予定の「ザ チャンセリーローズウッド」。

機会があればぜひ訪れてみたいホテルだ。

https://www.rosewoodhotels.com/jp

(Yuko Ogawa)