災害の時、愛犬と共に避難する場合はどうすれば良いのか。
実際に避難所で起こったことや必要と思われるものを、アンケートから見てみよう。
ピーネストジャパンが運営する「わんちゃんホンポ」は、全国の犬を飼っている300名を対象に「犬と暮らす方への防災に関する調査」を実施した。
多くの貴重な命を奪い、各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災から10年。震災で得た教訓は生かされているのだろうか。
災害が起こったときに最初に行うことは、飼い主自身や家族の安全確保だが、ペットの安全についても普段から考え備えておく必要がある。大切な愛犬の命を守るため、飼い主はどれくらい準備をしているのだろうか。
■アンケートからみる、飼い主たちの防災準備
・災害時に愛犬と避難する際の準備はどのぐらい出来ていますか?
約半数が「まだ出来ていない」と回答、しっかりと準備出来ていると回答したのはわずか1割強という結果に。「少しだけ準備している」「準備しようと思っていてもまだ出来ていない」のが実情のようだ。
・どんな準備をしていますか?
「水・フード」や「キャリー、バッグ」はもちろんのこと、しっかり準備している人は「避難経路の確認」や「災害時に必要なしつけ」まで考えていることがわかった。
・防災準備であなたが感じている事はありますか?
準備しようと思っているがまだ出来ていない方の約半数が「つい先延ばしにしている」と感じているようだ。
また、「実際には何を準備すれば良いかわからない」との声が約3割と多く、何から準備すれば良いのか、本当に必要なものは何かわからない飼い主の方が多い。
■準備しておいたほうが良いことや必要な物など、他の愛犬家さんに知っておいてほしい事
準備をしっかりしている人や、実際に避難所などでのトラブル、エピソードがある飼い主さんからの声を聞いてみよう。
・準備しておいた方が良いことや必要な物、知ってほしい事
「ペット受入れ可の避難所か、自治体に確認しておくこと。フード、水は1週間分、ペットも環境変化などストレスを感じるので、お気に入りのおもちゃやオヤツなども用意」
「ワクチン摂取、鑑札や病院連絡先ワクチン証明の写メ、予備の首輪やリード、連絡先記載の迷子札、マイクロチップ」を用意しておくと良いと言う意見が。また、「ガラスが散乱した時のために、犬用の靴を履く練習をしておいた方が良い」という提案も。
・避難所などでのトラブル、エピソード
「10年前、震災を経験し犬と避難する施設がなかったので、犬と過ごすことができる車を購入。ガソリンも経験上、常に半分以下にしないようにしている」
「台風の時にペット可の避難所へ行ったが、キャリーケース内で不安で吠えてしまい中に入れてもらえず、ケースごと外に置くように言われたので自宅に戻った経験がある。今後は自宅または車での避難を想定しているので、常にフード、水はストックしている」
「犬の防災訓練に参加した時に、クレートに入って大人しくしていられないと避難所にはいられないと言われた。「ゲージが嫌い」「クレートに入りたがらない」場合は、事前に訓練をした方がいい」など、避難所で過ごせるしつけも必要のようだ。
自分の大切な愛犬を守るためにも、この調査を参考にして備えておきたい。
調査内容:犬と暮らす方への防災に関する調査(全国)
調査方法:インターネット調査
対象者 :全国の男女 300名(10代~60代)
調査期間:2021年1月15日~2月23日
詳細URL:https://wanchan.jp/enq/finish/234?ref=prtimes_210308_02
(田原昌)