復興への想いを込めて、東京スカイツリーが特別ライティング「明花」を点灯

震災への想いを込めたライティングが、東京スカイツリーで点灯される。そのライティングについて紹介したい。

東京スカイツリーでは、3月11日に東日本大震災で被災した地域の復興への想いを込めた特別ライティング「明花」を点灯する。

この特別ライティングは、2013年の夏に「明るい未来」をテーマに地元墨田区の小学生からデザインを募集した際、当時、両国小学校の5年生だった道上可彬(みちがみかりん)さんが応募したデザインで、2014年から毎年3月11日に点灯している。

東日本大震災から10年となる今年、18歳になった道上さんにあらためて、特別ライティング「明花」に込めた想いなどをインタビューした。

「明花」は5種類のライティング(明花、ハイビスカス、マリーゴールド、ゆり、ラベンダー)で構成されていて、きらきらとした太陽の光が降り注ぎ、種がまかれ、芽吹き、青々とした葉が開き、そして色とりどりの花が咲く様子を、色鮮やかなグラデーションで表現。被災した日本を花に例え、しぼんだ花が種を残し、再び咲くという復興への気持ちが込められたライティングだ。

左から、明花、ハイビスカス、マリーゴールド、ゆり、ラベンダー

点灯日時:3月11日(木)17:45~22:00

当時小学5年生の道上さんは、以下のようにコメントしている。
「これは、花を表しています。土から出て、青い葉を出し、発てんし続けて来た日本でも大しん災のせいで、花のようにしぼんでしまいました。でも、花は種を残すのです。私はその残った人たちに日本を咲かせてほしいからこのデザインにしました。」

■恐怖の風化、そして震災のことを忘れてしまわないように

東京スカイツリーは日本一高いタワーで、人の目にもよく止まるので、ライティングを見て「(震災から)もうすぐ何年経つんだ」と、いろいろな人に見てもらって、当時の記憶を忘れないでほしいと道上さんは言う。

また、次のようにも答えた。「自分が実際に震災を体験して、怖いと思ったり、こういう時にどうしなければいけないということを、忘れていくことが怖いと思いました。自分もその時に感じた恐怖がだんだん風化していくことや、いろいろな人が震災のことを忘れていくことが怖いなって思います」

夜空に浮かぶ美しいライティングを見て、我々もこの日を忘れてはならないだろう。

東京スカイツリーホームページ:http://www.tokyo-skytree.jp/

(田原昌)