和装老舗メーカーの新ブランドは「箔」を施した本革バッグシリーズ

本革に伝統工芸「箔」を取り入れたレトロモダンな新シリーズを発表

■美術品を高精度に再現する箔工芸がベースの新シリーズ

工芸品業界で「草履専門メーカー」と呼ばれるほど品質の高い鼻緒を提供している和装老舗メーカー 菱屋。

今回多くの商業施設などから退店・廃業が見られる中、積極投資をする事でその逆境を打開すべく、東京ミッドタウンに構える店舗に新たに特設ブースを構え、工芸品のイメージを覆す新ブランド「琳派シルバーシリーズ」を発売する。

「琳派シルバーシリーズ」は、国宝や重要文化財等の複製などを手掛けている箔工芸作家、裕人礫翔氏とのコラボレーションによって生まれた菱屋の新ブランド。

最大の特徴は、ヴィンテージな空気感と現代的なデザインが見事に調和している「箔面文様レザー」だ。美術品を高精度で再現する裕人礫翔氏の箔工芸の技法から生み出された「箔面文様」をグラビアロール捺染で表現する事で、普段使いに適した菱屋オリジナル素材の開発に成功した。

十数年間、菱屋はオリジナルの素材を模索していたが、生産効率などの問題を抱えていた。転機は同業者の紹介で訪れた裕人礫翔氏の展示会。

代表の廣田氏は400年間の歴史がある箔工芸を現在のデザインに活かした作品の数々、箔工芸への探究心に心を打たれた。草履に金箔を付けた和紙を纏わせたりと数々の試行錯誤を重ね、牛革に「箔面文様」を施した新ブランド「琳派シルバーシリーズ」が誕生した。

■30代のビジネスマン向け 高級感あふれる「琳派シルバーシリーズ」

今までは40代以降の和装顧客を対象としてきた菱屋だが、琳派シルバーシリーズでは新たに20代後半~30代のファッショナブルな世代でも使いやすいアイテムをラインナップ。

これまでのラインナップとは打って変わり、トートバックや靴など、和装をしない人でもナチュラルに取り入れられるアイテムを取り揃えている。「ヨコマチ」はシャープな形でありながらパソコンを持ち運べる実用性を兼ね備えている。

ビジネスバッグは似たようなデザインが多い中、「箔面文様レザー」はラグジュアリーな大人の雰囲気を醸し出す。

47,300円(税込)

和の伝統とモダンなデザインが程よく融合したレトロモダンなデザインが早くも話題となっている。

菱屋 公式インスタグラム:https://instagram.com/calenblosso_en?igshid=1je75hj7r4ww7