スキーなどのウインタスポーツが好きな人にとっては注目すべきニュースがフィンランドからやって来た。フィンランド・ラハティ市はヨーロッパの2021グリーン首都賞を受賞し、新しい移動手段「シティスキー」を試験導入する。
■スキーも交通手段のひとつ
レイクランド地方に位置するラハティは、フィンランド随一のグリーン都市で、環境対策におけるリーダー的な存在だ。
今年はEU(欧州連合)から2021ヨーロッパグリーン首都賞を受賞。ラハティは、これまでにこの賞を受賞した都市としては最も小さく、最も北にある街で、より環境にやさしく、サステイナブルな都市を築くために何十年にも渡って続けられた取り組みが評価されることになった。
ラハティは、シティスキーを提案している。シティスキーとは、無償貸与の機器を使用して、例えば、マーケット広場の隣までスキーをして移動できる。人々が市のレンタサイクルに乗るように、市のスキーを借りることができるというイメージだ。
シティスキーの試験導入は1月22日(金)から始まっている。同日、FISノルディックスキーワールドカップ・ラハティ大会が開幕。
■ユニークなスキーコースへは市街地からすぐ
スポーツの大会を主催する以外にもラハティは、住民や、現在は主に近隣の都市から日帰り旅行で訪れる人々に、様々なアウトドアアクティビティの場を提供。 市内を横断し、サルパウセルカの尾根まで180キロに渡って続いているユニークなスキーコースへはアクセスが良いため、自然の中での運動ができる。
「ラハティでは、ヨーロッパ最大の湖と一体となっている森の真ん中に、ウィンタースポーツのできる場所やスキーコースがあります。電車の最寄り駅から徒歩、またはヘルシンキ・ヴァンター国際空港から電車で一時間という場所に位置しています。公共の交通手段でウィンタースポーツのできる場所へ行くことができるというのはヨーロッパの基準からみても珍しいことです」
とVisit LahtiのCEOでラティスキークラブの役員でもあるForsman氏は述べている。
フィンランドへは日本の主要都市からフィンランド航空直行便が就航し、アクセスが良好だ。コロナ禍が終わればフィンランド・ラハティを訪れるのもいいだろう。
ラハティ市公式ホームページ:https://greenlahti.fi/en
※キャプションのない画像は「Visit Finland」撮影
(GINGA)