歌舞伎町に「ワイン飲み放題付き」のユニークなコワーキングスペースが誕生

一都三県で緊急事態宣言が再び発出。

テレワーク、リモートワーク需要の増加と、通常営業を諦めた飲食店のスペース供給の増加がマッチした新たなサービスがスタートした。

■ワインバルがコワーキングスペースに

新宿・歌舞伎町の「ワインバルESOLA 新宿店」では、1月11日より12時〜20時までの時間を電源/Wi-Fi付きコワーキングスペースとして利用できる「ワイン飲み放題付きテレワーク」プランを提供開始した。

電源とWi-FIが完備されたテーブル席があるので、テレワークができる環境は完備。1時間300円でスペースのみをドロップインで利用できるプランもあるが、ワインバルならではのサービスが「ワインセルフ飲み放題プラン」だ。

赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインの3種類をセルフで飲み放題。さらに追加料金を支払うことでおつまみのフードも注文可能だ。ワイン片手に優雅に仕事、というテレワークが実現できる。

■飲食店の課題とユーザーの問題をマッチング

コロナ禍での飲食店、特に夜を主体とするワインバルなどの酒を中心とした業態は売上が回復しないためにランチ営業を行わざるを得ない状況となった。とはいえ、いきなりランチ営業を初めても、「ランチ営業を行っていることの認知」を得るまでに時間がかかり、収益に結びつきづらい状態が全国の飲食店でおきている。

ランチとディナーの間のいわゆる「アイドル時間」も来客はまばらであり、ランチとアイドル時間を合わせた昼間時間の集客が、酒を中心とした業態では課題となっていた。

一方で、コロナ禍でテレワークが急速に進んだことにより、テレワーク、リモートワークを実践するビジネスパーソンは増加した。自宅が仕事に適した環境だとしても、ON/OFFの切り替えが難しいと感じる人は少なくない。

また、家族やパートナーも在宅ワークをしており集中できない、小さなお子さんやペットなどに気を取られてしまうなど、自宅が仕事しづらい環境という場合もある。

このような飲食店の課題と、ビジネスパーソンの抱える問題をマッチングできるのではと検討した結果、本業であるワインバルの特徴を生かした「ワイン飲み放題付きテレワーク」プランのサービスが誕生した。

新宿、そして歌舞伎町にもコワーキングスペースは増えているが、利用者も増加しており供給が追いついていない現実がある。テレワーク難民にとっては、既存の飲食店をコワーキングスペースとして使えることは、とてもありがたい。ただし、仕事中の飲みすぎには充分注意しながら利用したい。

「ワイン飲み放題付き」という他にはないユニークな特色があるこのプランを、コワーキングスペースのリストに加える価値がありそうだ。

ワインバルESOLA新宿店

住所:東京都新宿区歌舞伎町1-16-3 セレサ陽栄新宿ビル 5F
利用時間:12:00-20:00(酒類の提供は19:00まで)
利用人数:1名、または2名。
利用料金:ワインセルフ飲み放題プラン1人1時間1,000円〜/飲み放題なしプラン1人1時間300円〜
利用方法:LINEで『テレスペ』を友達登録、さらにクレジットカードを登録した上で、直接来店。予約不可(来店前にテレスペで残り席数の表示を確認するとスムーズに利用できる)
テレスペ:https://telewor.com/

(冨田格)